1444
ニッソウ
ニッソウ オルタナティブデータ
ニッソウ 株主総会議案データ
ニッソウについて
強み
株式会社ニッソウの強みは、顧客との信頼関係を重視した経営理念に基づき、質の高いサービスを提供している点にあります。同社は、「誠実な社員、理解あるお客様、確実な仕入先、堅実な外注先、その他事業に関係ある方に対し、全てをビジネスパートナーと考え相思相愛の強い信頼関係で、名実共に日本一のリフォーム会社を目指します」という経営理念を掲げ、顧客である不動産会社との良好な関係を築いています。 リフォーム事業においては、顧客満足度を重視し、社員へのマナー教育を徹底するとともに、施工品質管理を徹底しています。また、社員が一貫して一顧客を担当する体制を整え、人員の増加が売上増加に直結するビジネスモデルを構築しています。さらに、市場ニーズに対応した事業展開を行い、事業エリアや事業領域の積極的な開拓を進めており、時代のニーズに応える技術力や営業力を強化しています。 不動産事業においては、湘南エリアを中心に事業展開しており、地域に根差した活動を行っています。また、株式会社ささきの子会社化により、リフォーム事業の拡大を図っています。株主優待制度も設けており、株主との良好な関係構築にも努めています。
弱み
株式会社ニッソウの弱みとして、まず特定業界への依存度が高い点が挙げられます。同社の事業は不動産業界に大きく依存しており、不動産業界の景気動向や案件数の変動が業績に直接的な影響を与える可能性があります。また、首都圏を中心とした事業展開のため、地域依存リスクが高く、今後の収益拡大が限定的になる可能性も指摘されています。 次に、建設技能労働者の不足が深刻化している点が挙げられます。時間外労働の上限規制の猶予が終了する「2024年問題」により、人手不足がさらに深刻化する恐れがあり、外注先の技能労働者が減少した場合、事業運営に支障をきたす可能性があります。また、外注費や資材価格の高騰も経営上のリスク要因であり、これらのコスト上昇が業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 さらに、人材の確保と育成も重要な課題です。同社は事業拡大のため、優秀な人材を確保し育成する必要がある一方で、雇用情勢や経済環境によっては計画通りの人材確保が困難になる可能性も考慮する必要があります。内部管理体制及びコーポレート・ガバナンスの強化も重要な課題として認識されており、事業等のリスクを適切に把握及び対処し、コンプライアンスを重視した経営管理体制の構築が求められています。 また、特定の人物への依存もリスクとして挙げられます。創業社長である前田浩氏への依存度が高く、同氏が経営に携わることが困難になった場合、事業運営に影響が出る可能性があります。