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石油資源開発
決算月:
3月
業種:
資源開発石油資源開発 オルタナティブデータ
石油資源開発 株主総会議案データ
石油資源開発について
強み
JAPEXの強みは、長年にわたる石油および天然ガス開発で培った技術力と経験にあります。特に、物理探鉱技術や坑井掘削技術において高い専門性を持ち、これらの技術を活用して国内外の油ガス田の開発を進めています。また、国内には天然ガスの安定供給を支えるパイプライン網を整備しており、重要なインフラを保有しています。 さらに、海外での事業展開にも積極的で、サハリンやインドネシアを含む複数の地域で石油・天然ガス開発プロジェクトに参画しています。近年は、カーボンニュートラルを目指した取り組みを強化しており、既存の油ガス田を活用したCCSやCCUSモデル事業の推進に加え、再生可能エネルギー分野への参入も視野に入れています。また、株主総利回りが高い点も特徴で、株主への利益還元を重視する経営方針を採用しています。
弱み
JAPEXの課題として、原油や天然ガス価格の変動に業績が大きく左右される点が挙げられます。特に、原油価格の変動は売上や利益に直接影響を与えるため、安定した収益を確保することが難しい側面があります。また、脱炭素社会への移行が進む中で、石油および天然ガス事業の将来的な持続可能性に対する懸念も存在します。 さらに、海外プロジェクトにおいては、政治情勢やカントリーリスクなど、不確定な要素が多く、事業運営上のリスクとなっています。同社の自己資本利益率(ROE)は東証プライム平均を上回っていますが、株価収益率(PER)は平均を下回っており、企業価値向上の取り組みが十分に評価されていないと分析されています。加えて、技術開発や新規事業への投資には多額の資金が必要となるため、キャッシュフローの確保も重要な課題となっています。