強み

社会インフラに対する高い要請を背景に、高度な技術人材の育成と確保が重視されています。給与が良い、休暇が取れる、希望が持てるという「新3K」の実現を目指し、建設業界の魅力を向上させ、優秀な人材の獲得や定着、育成に注力しています。 具体的には、「社員教育改革」「働き方改革」「人事制度改革」の3つの改革を推進し、高度な社会インフラを支える人材を育成しつつ、社員と会社の健全な未来の実現に向けて取り組んでいます。また、大学や高専との連携を深め、共同研究やインターンシップを活用して優秀な技術者を確保する活動にも力を入れています。2023年度には約100名のインターンシップを受け入れるなど、積極的に次世代の技術者育成に取り組んでいます。 技術面では、高炉スラグ微粉末を用いてセメントを置換することで、二酸化炭素排出量を低減したコンクリートの実用化など、環境負荷の低減に向けた研究開発を進めており、これが同社の強みとなっています。

弱み

株式会社ビーアールホールディングスの弱みとして、売上高の約8割を官公庁からの受注に依存している点が挙げられます。公共事業が削減された場合、経営成績に大きな影響を受けるリスクがあります。また、建設事業における資材価格や外注労務費が高騰した際に、請負金額への反映が難しい場合には、経営成績が悪化する可能性があります。 さらに、事業環境の変化や収益状況の悪化に伴い、有形固定資産やソフトウエアなどの固定資産で減損損失を計上する必要が生じた場合、経営成績や財政状態にも影響が及びます。また、男女間で賃金の差異があることから是正目標を掲げているものの、改善には時間がかかる可能性があります。これらの要因が、同社の経営の弱みとなり得ます。