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創建エース
創建エース オルタナティブデータ
創建エース 株主総会議案データ
創建エースについて
強み
中小企業ホールディングス株式会社の強みは、多角的な事業展開によるリスク分散と、グループシナジーを活かした付加価値の創出です。同社は、「コングロマリット経営」を掲げ、建設事業を祖業としつつ、コスメ衛生関連事業やアクア事業など、異なる分野の事業を幅広く展開しています。これにより、特定の業界の景気変動に左右されにくい安定した収益基盤を構築しています。また、各事業で培ったノウハウや技術を相互に活用することで、新たな価値を生み出す可能性を秘めています。 同社は、グループ企業間の連携を強化し、人材やノウハウを共有することで、効率的な事業運営を目指しています。建設事業で培った技術やノウハウを、他の事業にも応用することで、差別化された商品やサービスの提供を可能にしています。さらに、M&Aによる事業拡大も積極的に行っており、アクア事業の取得など、新たな収益源の獲得に努めています。 また、同社は、「人材」を最も重要な経営資源と位置づけており、人材の採用及び育成に力を入れています。 今後、人材確保、教育体制、各種制度の整備に取り組んでいく方針です。
弱み
中小企業ホールディングス株式会社の弱みは、財務状況の不安定さ、事業運営上の課題、及び内部統制上のリスクです。 財務状況の不安定さとして、2024年3月期には、15億9864千円の親会社株主に帰属する当期純損失を計上しており、債務超過に陥る可能性が潜在しています。これは、建設事業における大口取引先との新規取引停止や滞留債権の発生による貸倒引当金の計上が主な要因です。また、複数の子会社が債務超過の状態にあり、グループ全体の財務基盤を不安定にする要因となっています。さらに、継続企業の前提に関する重要な疑義が生じており、事業継続に必要な資金調達が困難になる可能性も指摘されています。 事業運営上の課題として、建設事業においては、原材料費や人件費の高騰、協力会社への外注コスト増加などの課題を抱えています。また、主要取引先に対する債権回収の不確実さから、新規取引を停止したことによる売上減少も課題です。ネットショップの売上は維持しつつも、在庫の陳腐化による評価損を計上しています。さらに、新規事業においては、不確定要素が多く、取引先との連携が円滑に進まない場合や、想定した成果が得られないリスクがあります。 内部統制上のリスクとしては、個人情報などの情報管理リスクがあり、顧客情報や機密情報の漏洩が業績に影響を与える可能性があります。また、サステナビリティに関する基本方針や指標が未整備であるため、サステナビリティ関連のリスク管理体制も強化する必要があります。