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オリエンタル白石


業種:
橋梁
従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

オリエンタル白石株式会社の強みは、プレストレストコンクリート(PC)およびニューマチックケーソン技術を中心に、豊富な知識と経験に基づいた土木・建築工事の設計施工と関連部材の製造販売です。特に、新設橋梁やニューマチックケーソン工事において高い売上と利益を上げており、これらの技術は橋梁や建造物の基礎、下水ポンプ場、地下調整池、シールドトンネルの立坑、地下鉄や道路トンネルの本体構造物など、さまざまな分野で活用されています。 また、長年の実績と技術力により、顧客との安定的な取引関係を築いており、高速道路の大規模更新工事やケーソン工事、建築工事などで多くの請負実績があります。協力会社との連携も重要視しており、共同での技術開発や施工にも積極的に取り組んでいます。 さらに、伊藤忠商事との資本業務提携を通じて、中長期的な事業の補完・強化が期待され、特に建設・建材事業では、国内トップクラスの木材建材メーカーやエンジニアリング会社との連携を深め、資機材ビジネスのバリューチェーンの構築が進められています。 加えて、サステナビリティへの取り組みも強みの一つであり、脱炭素や再生可能エネルギーの推進、廃棄物削減やリサイクル活動を推進しています。環境保全と汚染の予防に資する技術開発に尽力し、安心・安全で快適な職場環境の実現にも取り組んでいます。 これらの強みを活かし、オリエンタル白石株式会社は社会インフラ整備のさまざまな需要に応え、挑戦と前進を続ける企業集団を目指しています。

弱み

オリエンタル白石株式会社の弱みとして、まず事業環境におけるリスクが挙げられます。具体的には、資材価格や労務費の高騰、金利上昇、法的規制の変更、訴訟リスク、感染症の影響、情報セキュリティリスクなどが業績や財政状態に悪影響を与える可能性があります。これらのリスクは、同社が請負金額に反映できない場合、工事原価の上昇による利益減少を招き、受注機会の喪失や資金繰りの悪化につながる恐れがあります。 また、受注活動における課題も存在します。2024年3月期の受注高は前年同期比で4.9%減少し、建設事業と鋼構造物事業ともに減少しました。市場における競争激化や発注状況の変化など、外部環境の影響が原因と考えられます。受注量の確保のため、営業戦略会議を毎週開催し、受注活動状況の確認を行っていますが、受注残高は前年同期比で微増にとどまっており、引き続き受注活動の強化が求められています。 さらに、環境変化への対応も課題となっています。同社は脱炭素化や環境負荷軽減への取り組みを進めていますが、対応が遅れた場合、顧客からの評判が悪化し、受注機会に影響を与える可能性があります。特に、低炭素化する工法や低炭素建材の開発が進まない場合、環境対応の遅れがリクルート環境の悪化につながる恐れがあります。 加えて、収益認識における見積もりもリスク要因です。請負工事契約において、工事原価が履行義務の充足における進捗度に比例して発生すると判断し、見積総原価に対する発生原価の割合で収益を認識しています。しかし、工事の進行途中で工事内容の変更や当初想定していなかった事象が発生した場合、工事原価総額の見積もりの見直しが必要となり、将来の業績に影響を与える可能性があります。 その他、子会社の事業における課題も挙げられます。特に、山木工業株式会社は大型港湾工事の端境期にあり、のれん償却費控除後の営業損益がマイナスとなっており、減損損失の認識の要否が検討されています。