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大豊建設
決算月:
3月
業種:
土木・基礎工事大豊建設 オルタナティブデータ
大豊建設 株主総会議案データ
大豊建設について
強み
大豊建設の強みは、土木事業におけるシールド・ニューマチックケーソン工事の高い技術力です。同社は国内事業占有率50%以上を目標としており、これらの得意技術を活かして、維持修繕事業にも力を入れています。また、建築事業では、産業関連事業、生活関連事業、PFI等公共事業の3つの領域をバランス良く展開しており、多様なニーズに対応できる点が強みです。さらに、麻生グループとの協業によるPPP事業の推進や、物流施設・シニア住宅などの不動産開発事業、再生エネルギーなどのESG関連事業といった新領域への事業展開も強みとして挙げられます。技術研究所では木構造・木質化技術の開発も行っており、環境への配慮も強みの一つです。
弱み
大豊建設の弱みとして、建設コストの高止まりによる厳しい事業環境が挙げられます。2023年度には、連結受注高、特に土木工事と建築工事で前期比で減少しました。売上高は増加したものの、利益面では連結経常利益が前期比で大幅に減少し、親会社株主に帰属する当期純損失を計上する結果となりました。また、土木事業では営業損失を計上しており、一部の工事における原価増加や海外工事での採算悪化も弱みとして指摘されています。さらに、2023年度の自己資本利益率(ROE)がマイナス3.0%と低いことも経営上の課題です。