1852
淺沼組
淺沼組 オルタナティブデータ
淺沼組 株主総会議案データ
淺沼組について
強み
淺沼組の強みは、まず、130年以上の歴史の中で培われた豊富な経験と実績、そして高い技術力です。免震・制震技術などの高品質・高性能な構造物を構築する技術や、ストック活用のためのリニューアル技術、ICTやIoTを活用した施工改善・生産性向上に資する技術などを有しています。技術研究所を拠点に、変化する社会や顧客のニーズに対応できる技術開発を推進しています。また、企業理念として「誠実なモノづくり」を掲げ、顧客からの信頼が厚いことも強みの一つです。 さらに、同社は人材育成にも力を入れており、多様な人材が個々の能力を十分に発揮できるような人事処遇を行っています。国籍、性別、信条などを理由とした雇用や処遇における差別や不当な取り扱いは行わず、個性を尊重した人材育成に努めています。地域社会への貢献も重視し、社会の一員として社会的責任を自覚し、積極的に社会貢献活動を推進しています。また、サステナビリティ推進委員会を設置し、中長期的な視点でサステナブルな課題に取り組んでおり、リスク管理体制も整備されています。
弱み
淺沼組の弱みとして、まず建設業界全体が抱える外部環境リスクの影響を受けやすい点が挙げられます。具体的には、各国の政治動向や経済動向、天災、悪天候、テロ、地域紛争、戦争、疫病の発生などが工事需要に大きな影響を与え、需要が大幅に減少するリスクがあります。また、競争環境も厳しく、国内では既存の建設会社だけでなく、設備会社やプラント会社との競争、海外では各国および日本の海外子会社との競争が激化しています。さらに、資材価格や労務価格の高騰が経営に影響を及ぼす可能性もあります。 財務面では、営業活動によるキャッシュフローが不安定な点が課題です。2024年3月期の営業活動によるキャッシュフローは31億6千9百万円の減少となっており、これは主に売上債権の増加や未払消費税等の減少が原因とされています。災害リスクも懸念され、大規模な震災や台風、火山の噴火などが発生した場合、工事の遅延や追加費用が発生し、経営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、安全品質環境に関するリスクも存在しており、事故が発生した場合、顧客の信頼や社会的評価が失墜し、死傷者への補償などの対応が求められます。これにより、業績に深刻な影響を与える可能性もあります。