1870
矢作建設工業
決算月:
3月
業種:
地方建設・土木矢作建設工業 オルタナティブデータ
矢作建設工業 株主総会議案データ
矢作建設工業について
強み
矢作建設工業グループの強みは、建設事業と不動産事業の両方を展開する総合力にあります。建設事業では、物流施設などの大型建築工事や官庁からの道路工事などの受注実績があり、幅広い分野での技術力を有しています。不動産事業では、大規模産業用地の開発・売却により高い収益を上げており、自社開発による収益力が強みです。 また、グループ会社との連携も強みの一つで、ヤハギ緑化株式会社などの協力会社と連携して建設工事を行っています。さらに、従業員のエンゲージメント向上にも注力しており、定期的なエンゲージメント調査を実施し、課題解決に役立てています。2023年度には「えるぼし認定」を取得し、女性活躍推進にも積極的に取り組んでいます。これらの要素が組み合わさることで、安定した事業成長を支えています。
弱み
矢作建設工業グループの弱みとして、建設業界全体の人手不足や資材価格の高騰の影響を受けやすい点が挙げられます。また、建築セグメントでは採算性の厳しい工事が多かった影響で、利益が減少している部分もあります。 さらに、女性管理職の登用はまだ十分ではなく、男女間の賃金差異も存在します。具体的には、全労働者における女性の賃金は男性の賃金に対して65.8%となっており、管理職への女性登用が遅れていることが要因の一つとされています。 また、繰延税金資産の回収可能性が将来の課税所得の見積もりに依存しており、前提条件の変化によって評価性引当額の増減が発生するリスクもあります。これらの課題に対しては、女性活躍推進やコスト管理の徹底など、計画的な施策が求められています。