No Image

1885


決算月:
業種:

Metrics

企業分析

強み

東亜建設工業の強みは、まず100年を超える歴史の中で培われた豊富な経験と実績です。特に海上土木工事における高度な技術力は、同社の大きな強みであり、港湾、鉄道、道路などのインフラ整備において確固たる地位を築いています。また、多様な事業領域をカバーしており、国内土木、国内建築、海外事業に加え、PFI事業や不動産事業も手掛けることで、幅広い顧客ニーズに対応できる体制を整えています。 さらに、同社は技術開発にも積極的であり、新技術研究開発センターを通じて、常に新しい技術の導入や開発に取り組んでいます。環境問題への意識も高く、地球温暖化対策や自然環境保全など、持続可能な社会の実現に貢献する姿勢も強みと言えます。 組織面では、各事業本部がそれぞれの専門性を活かし、包括的な戦略を立案・実行することで、効率的な事業運営を実現しています。また、リスク管理体制も整備されており、国内外の事業環境の変化にも柔軟に対応できる強みを持っています。 人材育成にも力を入れており、多様な人材を育成する知識や経験を有していることも、将来的な成長を支える強みとなります。

弱み

東亜建設工業の弱みとしては、まず特定の地域や事業に依存している点が挙げられます。海外事業では東南アジアに偏っており、国内では官公庁からの受注に依存する割合が高いです。そのため、これらの地域や顧客の経済状況や政策の変化によって、業績が左右される可能性があります。 また、建設業界全体として労働力不足が深刻化しており、同社も例外ではありません。従業員数は増加傾向にあるものの、現場での人材確保や育成は依然として課題となっています。特に、女性や外国人の総合職の割合が低いため、多様な人材の活用が今後の課題です。 さらに、事業運営におけるリスクも存在します。海外事業では、政情や経済状況の変化、予期せぬ法令・規制の変更などが業績に影響を与える可能性があります。また、施工品質についても、契約不適合責任や製造物責任による損害賠償が発生するリスクがあり、これらのリスクを適切に管理していく必要があります。 近年では、連結子会社での不正行為も発覚しており、内部統制システムの強化やコンプライアンス体制の徹底が急務となっています。 財務面では、自己資本比率が低下傾向にある点が懸念されます。