1892 徳倉建設

徳倉建設株式会社は、建築、土木、不動産を主な事業とする総合建設会社であり、それぞれのセグメントにおいて異なる市場やニーズに対応しています。建築セグメントでは、民間設備投資の影響を受けやすく、オフィスビルや商業施設などの建設を行っています。土木セグメントでは、公共投資の影響を受けて、造成工事や鉄道、港湾、道路工事に注力しています。近年では、社会インフラの維持修繕、防災・減災、環境配慮などの分野においても独自の技術開発を行い、特にLSS工法やジュウテンバッグ工法が強みとなっています。 不動産セグメントでは、名古屋駅前や栄地区での大規模都市開発を背景に、オフィスビルの仲介事業を行い、グループ会社を通じて不動産事業を展開しています。さらに、資材販売や賃貸事業にも取り組んでいます。 同社は人材の多様性を重視しており、年齢、性別、障がいの有無、国籍、人種、価値観にとらわれない採用活動を行っています。また、社員の資格取得を支援する制度を設け、専門的な知識を備えた多様な人材の確保に努めています。内部通報制度や内部監査室の充実を図り、事業の持続可能性を阻害するリスクに対応しています。 経営戦略としては、売上高の拡大よりも建設工事の品質、コスト、工期、安全、環境管理に重点を置いた高付加価値企業を目指しています。また、2025年度には受注する設計業務のうちZEB（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）の占める割合を50％以上にするという目標を掲げ、ZEB化を積極的に進めています。