1945
東京エネシス
決算月:
3月
Metrics
企業分析
強み
株式会社東京エネシスの強みは、多岐にわたる事業ポートフォリオと高度な技術力にあります。設備工事業においては、電力、原子力、エネルギー・産業、グリーンエネルギーといった幅広い分野で実績があり、特に原子力発電所の建設・保守において、長年の経験と高い技術力が強みです。また、グリーンエネルギー分野では、バイオマス発電所の運営・保守に加え、燃料調達・開発にも取り組んでおり、再生可能エネルギー分野での成長が期待されています。 さらに、海外展開にも積極的に取り組んでおり、タイやベトナムに子会社を設立し、グローバルな事業展開を進めている点も強みです。人材育成にも力を入れており、専門性の高い人材の育成や、階層別教育の再構築に取り組んでいます。安定的な採用を行っており、新卒採用に加えて経験者採用も活発化させています。
弱み
株式会社東京エネシスの弱みとして、特定の顧客への依存度が高い点が挙げられます。売上高の大きな割合を東京電力ホールディングス株式会社、三菱重工業株式会社、株式会社JERAなどの大手企業に依存しているため、これらの企業の経営状況や事業戦略の変化による影響を受けやすい状況です。 また、受注高が減少傾向にあり、特に設備工事業においては前期比で16.6%の減少が見られます。この減少は、電力部門や原子力部門の縮小に起因していると考えられます。さらに、従業員の平均年齢が高いことも課題の一つであり、若手人材の育成と技術継承が求められています。自己資本比率も過去数年間で低下しており、財務基盤の安定化が課題として挙げられます。