1966
高田工業所
高田工業所 オルタナティブデータ
高田工業所 株主総会議案データ
高田工業所について
強み
高田工業所の強みは、長年の歴史と実績に裏打ちされたプラント建設・保全における高い技術力である。製鉄プラント、化学プラント、石油・天然ガスプラント、電力設備、エレクトロニクス関連設備、社会インフラ設備など、多岐にわたる分野でプラントの建設から保全まで一貫して対応できる。特に、プラント建設・保全事業においては、「設備技術産業の雄」を目指し、リーディングカンパニーとなるべく事業基盤を整備している。工事案件の大型化や人手不足に対応するため、サプライチェーンの強化・拡大、人材育成にも注力。また、ICTを活用した工事情報やスケジュールの共有化を進め、工事管理機能の強化を図っている。さらに、国内外に拠点を持ち、グローバルに事業を展開している点も強みである。主要な顧客として日本製鉄株式会社との取引があり、安定的な収益基盤を築いている。また、技術者の派遣も行っており、幅広いニーズに対応できる。
弱み
高田工業所の弱みとしては、売上高が特定のプラント分野に偏っている点が挙げられる。2024年3月期の連結売上高は、製鉄プラントの建設工事が増加したものの、化学プラントの定期修理工事がマイナー年であったことや大型建設工事が減少したため、前連結会計年度比で9.7%減となった。また、特定の顧客への依存度が高いこともリスク要因となりうる。例えば、2023年度の売上高では、日本製鉄株式会社が大きな割合を占めている。また、技術者の高齢化や人手不足も課題として挙げられる。同社は、人材育成に注力しているものの、建設業界全体で人材確保が難しくなっている現状がある。さらに、為替変動の影響を受けやすい点も弱みの一つである。海外子会社との取引や海外での事業展開により、為替差益や為替差損が発生する可能性がある。加えて、工事の契約変更による請負金額の変動も収益に影響を与える可能性がある。