2134
北浜キャピタルパートナーズ
Metrics
企業分析
強み
燦キャピタルマネージメント株式会社の強みは、金融技術を活用した投資商品の組成能力と、不動産等のバリューアップに関するノウハウです。同社は、不動産会社や金融機関からの情報をもとに、独自の投資規範に基づいて投資対象を選定し、必要に応じてリノベーションやコンバージョンなどのバリューアップ施策を実施することで、投資対象の価値を向上させています。 また、自社でファンドを組成し、金融商品化して販売することで、多様な投資家顧客のニーズに対応できる点も強みです。同社は、不動産事業においては、中古アパートメント等の小型物件をターゲットに、顧客のニーズに合わせた不動産の流通に取り組むことで、収益獲得を目指しています。 同社は、安定収益型ファンドと受注生産型ファンドの両方を手掛けており、多様な顧客ニーズに対応できる柔軟性も強みとして挙げられます。さらに、同社は、長年の事業活動を通じて培ってきた不動産投資やファンド運営に関する知見を活かし、企業価値と株主価値の向上を目指しています。また、経営資源を集約することで、経費削減を行っています。同社は、監査役会と連携し、内部監査室との情報共有を行い、継続的・組織的な監査を実施することで、内部統制の強化にも努めています。
弱み
燦キャピタルマネージメント株式会社の弱みは、継続的な損失計上による財務状況の悪化と、事業計画の実現に対する不確実性です。同社は、複数の事業年度において、営業損失、経常損失、当期純損失を計上しており、純資産額が大幅に減少しています。 自己資本比率も低下しており、財務基盤の弱さが指摘されています。また、売上高が減少傾向にあり、収益力の改善が課題となっています。 アセットマネージメント事業においては、ファンド組成がなかったことから、売上や利益の計上がありませんでした。また、アドバイザリー業務報酬等の計上がなく、その他の事業においても売上や利益が計上されていません。同社は、新規事業での収益獲得を目指していますが、これらの計画が市場状況や競合の影響を受ける可能性があり、事業計画の達成には不確実性が伴います。 貸倒引当金の設定や、訴訟関連損失の発生など、偶発的な損失計上も経営を圧迫する要因となっています。これらの要因から、同社には継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められており、今後の事業展開において、これらの課題を克服する必要があることが示唆されています。