強み

株式会社博展グループの強みは、リアルとデジタルの両領域をカバーし、イベント、施設空間、オンライン施策などを統合的にデザインする「体験の創造」力です。これにより、顧客の課題解決に貢献する多様なソリューションを提供できます。特に、クリエイティブ、制作・プロダクトマネジメント、サステナビリティという三位一体のサービスを強みとしており、それぞれの専門性を組み合わせることで、より高品質な体験を提供しています。また、顧客の市場カテゴリー別の事業ユニット戦略を推進しており、各分野の専門性を深めながら、顧客のニーズに合わせた最適なソリューションを提供できます。大手クライアントから展示会やポップアップイベント等の受注が継続しており、特に第3四半期にはジャパンモビリティショーなどの大型展示会案件を多く受注したことで、売上高が大きく伸長しました。さらに、社員にとって魅力的な体験を提供し、組織活動を通じて新たな価値創造、パーパス実現を図るため、社員の体験の状態を定量的にモニタリングできるサーベイを実施しており、対話する組織文化を醸成することで、社員のエンゲージメントを向上させ、人材の可能性を最大限に引き出す取り組みも強みです。

弱み

株式会社博展グループの弱みとして、まず、外部環境に左右されやすい事業構造が挙げられます。広告・イベント業界は、企業の販促関連投資等の動向に大きく影響を受けるため、経済状況や業界動向によって業績が変動するリスクがあります。また、エネルギー・原材料価格の高騰や人手不足といった事業環境も、同社グループの経営に影響を与える可能性があります。さらに、災害や感染症の拡大により展示会・イベントの開催が困難になった場合、売上機会の喪失が発生し、財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります。また、一部の事業において建設業法の適用を受けており、関係法令の遵守が義務付けられているため、法規制の変更等があった場合に事業活動の制限を受ける可能性があります。情報管理体制の強化を図る一方で、不測の事態により情報漏洩や改ざん、不正使用等が発生した場合、損害賠償額が保険契約による補償額を上回ると、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があり、社会的信用が損なわれるリスクも抱えています。