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不二家
不二家 オルタナティブデータ
不二家について
強み
不二家の強みは、長年にわたり培ってきたブランド力と、多岐にわたる製品ラインナップにある。特に、洋菓子事業では、産地や品種にこだわった原料を使用した「厳選素材製品」や、旬の国産フルーツを使用した「宝石箱」シリーズを展開するなど、顧客に選ぶ楽しさを提供している。また、菓子事業においては、チョコレート、キャンディ、ビスケット、飲料など幅広い製品を提供しており、多様な顧客ニーズに対応できる。さらに、同社は、山崎製パン株式会社との業務資本提携により、相互販売、相互OEM生産、共同原材料調達など、幅広い分野で協力関係を構築している。 サステナビリティへの取り組みも強化しており、「環境」「人権」「従業員」「地域社会」の4つの柱を軸に、持続可能な未来の実現に貢献しようとしている。具体的には、食品リサイクル率の向上や、ガーナ産カカオ豆のサステナブル調達などを推進している。リスク管理体制も整備されており、「リスク管理委員会」を設置し、事業における様々なリスクに対し、事前にリスクの特定、分類、分析、評価を行い、適切に対応している。不二家フランチャイズチェーン契約により、フランチャイズ加盟店との連携も図り、ロイヤリティ収入を得ている。 取締役会には、多様なバックグラウンドを持つ社外取締役が参加しており、客観的かつ中立的な視点から経営に助言を与えている。
弱み
不二家の弱みとして、まず、洋菓子事業において、猛暑の影響や不採算店の閉鎖、フランチャイズ店の後継者不足により、店舗数が減少傾向にあることが挙げられる。また、原材料価格やエネルギー価格の高騰、人件費の上昇により、売上原価率が上昇し、利益面で圧迫を受けている。2023年12月期の経常利益は大幅に減少しており、収益性の改善が課題となっている。 製菓事業においても、製品の規格や価格改定による販売数量の減少が減益要因となっている。市場の変化への対応も課題であり、冷凍スイーツ自動販売機の設置など新しい取り組みを行っているものの、既存のビジネスモデルからの転換が求められている。また、同社は、支配株主を有しており、支配株主と少数株主の利益が相反する可能性も指摘されている。内部統制システムの整備を進めているが、コンプライアンス違反などのリスクへの継続的な対応が必要である。退職給付債務の存在も財務上のリスクとなりうる。さらに、海外事業においては、不二家(杭州)食品有限公司に売上高が偏っており、海外展開の多角化も今後の課題と考えられる。