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クエスト
クエスト オルタナティブデータ
クエスト 株主総会議案データ
クエストについて
強み
株式会社クエストの強みは、システム開発とインフラサービスを両方手掛けることで、顧客に対して一貫したインフラサービスを提供できる点にあります。これにより、顧客はシステム構築から運用までを同社に一括で任せることができ、効率的なシステム運用が実現します。さらに、技術者支援サービスやシステム運用、監視、ヘルプデスク、フィールドサポートなど多岐にわたるサービスを提供し、顧客のさまざまなニーズに対応できる点も大きな強みです。 加えて、長年培った技術力とノウハウも重要な強みとして挙げられます。同社は顧客の仕様に合わせたソフトウェア開発やシステムインフラの構築において高い専門性を発揮しており、多くの顧客から信頼を得ています。契約に基づき、システム開発の進捗度を適切に測定し、収益を認識する体制を整備している点も特徴的で、プロジェクトごとの原価管理が徹底されています。 また、同社は先端技術ノウハウや特定技術情報の交換など、ビジネスメリットを確保するための投資も行っており、これにより技術力の強化を図っています。さらに、エンジニアリソースの優先提供を得ることを目的とした投資も行っており、技術的な優位性を維持しています。財務面では、親会社株主に帰属する当期純利益が安定しており、自己資本比率も高く、財務基盤が堅固であることも企業の強みの一つです。
弱み
株式会社クエストの弱みとしては、ITエンジニアを中心としたデジタル人材の不足が深刻化している点が挙げられます。高度なスキルを持つ人材を確保することがますます重要になっており、人材獲得競争が激化しています。さらに、システム開発セグメント以外の受注に関しては、取引形態として該当しない場合があり、受注実績がシステム開発セグメントに偏っている点も問題です。これにより、事業ポートフォリオの多様性が不足している可能性があります。 また、売上高の主要な顧客であるキオクシア株式会社への依存度が高いことも弱みと言えます。特定の顧客の業績が悪化した場合、同社の業績にも大きな影響を与えるリスクがあります。さらに、システム開発セグメントにおいて、売上高が前年比で1.4%減少している点も注視する必要があります。「その他」のセグメントについても、販売高が前年比で20.1%減少しており、これらのセグメントの成長戦略が課題となっています。 加えて、投資活動によるキャッシュフローが前年度比で大幅に減少しており、退職給付に係る資産の増減額がマイナスであることや、過去に減損処理を行っていた点も、今後の経営に影響を与える可能性があります。