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クシムについて

強み

株式会社クシムの強みとして、まずブロックチェーン技術に特化した事業展開が挙げられます。同社は、暗号資産交換業者の登録を行い、関連法規や自主規制団体の規則に従った事業運営を実施しています。また、トークンエコノミクスのコンサルティングなど、ブロックチェーン技術を活用した独自のサービスを提供し、技術面での参入障壁と独自性を発揮することを目指しています。 さらに、複数の連結子会社を通じた多角的な事業展開も同社の強みと言えるでしょう。具体的には、株式会社クシムインサイト、株式会社クシムソフト、チューリンガム株式会社などがあり、それぞれインキュベーション事業、システムエンジニアリング事業、ブロックチェーンサービス事業を担当しています。特にチューリンガム株式会社は、連結売上高に占める割合が10%を超え、同社の収益に大きく貢献しています。 また、M&Aや業務提携を積極的に行っている点も、同社の成長を支える要素です。過去には、株式会社イーフロンティアやチューリンガム株式会社を買収し、事業規模の拡大や新たな事業領域への進出を加速させています。 加えて、人材育成にも注力しており、従業員のライフスタイルと仕事の両立を支援する制度や研修制度を整備しています。また、従業員の健康管理にも力を入れ、健康診断の参加率向上などを推進しています。 しかし、暗号資産市場の変動により影響を受けやすいというリスクもあります。2023年10月期には、暗号資産の評価減により売上高が著しく減少し、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しました。それでも、7,748百万円の現金及び預金を保有しており、財務面での安定性は確保されていると認識されています。 これらの強みを活かし、ブロックチェーン技術を基盤としたサービスカンパニーへの転換を進め、多方面の業界・業種への展開を目指していることが示されています。

弱み

株式会社クシムの弱みとして、まず暗号資産市場の変動に業績が大きく左右される点が挙げられます。2023年10月期には、子会社であるチューリンガム株式会社のトークンエコノミクスに関するコンサルティングの収益化が遅れ、さらに市場における暗号資産の価格変動による評価減が重なり、売上高が大幅に減少しました。その結果、のれんの減損損失や親会社株主に帰属する当期純損失が計上され、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況となりました。 また、収益性の低さも課題です。2023年10月期には、売上原価が売上高を上回り、営業損失を計上しました。これは、ブロックチェーンサービス事業におけるコンサルティング案件の遅延が影響しています。販売費及び一般管理費も増加傾向にあり、特にチューリンガム株式会社ののれん償却費が負担となっています。 さらに、事業ポートフォリオの不安定さも懸念されています。過去にはEラーニング事業の譲渡やイーフロンティアの売却など、事業構造の変更が業績に影響を与えています。インキュベーション事業も暗号資産の時価評価により売上高が大きく変動しており、事業の安定性に欠ける面があります。 加えて、技術革新への対応の遅れもリスク要因として挙げられています。同社はブロックチェーン技術を基盤としたサービスを展開していますが、予想を超える最新技術への対応が遅れると、技術的な優位性や競争力の低下を招く可能性があります。 また、M&Aや戦略的投資に伴うリスクも存在します。業務提携先の経営状況が悪化したり、投資先の財務状況が悪化して期待する成果が得られない場合、損失を被る可能性があります。買収した企業で偶発債務が発生したり、事業計画通りに進まず、のれんの減損処理が必要になる場合も、経営に大きな影響を与える可能性があります。 これらの要因から、株式会社クシムは暗号資産市場の動向に左右されやすい不安定な収益構造、事業ポートフォリオの変動、M&Aに伴うリスク、技術革新への対応の遅れなどの課題を抱えていると言えます。