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コア
コア オルタナティブデータ
コア 株主総会議案データ
コアについて
強み
コアグループの強みは、独立系ICT企業として、顧客のニーズに応じたサービスを提供し、社会課題を解決するソリューションを提供できる点にあります。1973年にグループが結成されて以来、全国規模で事業を展開し、顧客本位のサービス提供を重視してきました。 事業戦略としては、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現を目指し、ICTを活用して社会課題を解決し、顧客と共に新たな価値を創出することを目指しています。具体的には、「未来社会ソリューション事業」、「産業技術ソリューション事業」、「顧客業務インテグレーション事業」の3つのセグメントを設け、それぞれの分野で専門性を活かしたソリューションを提供しています。 人材戦略においては、「個の力」を磨き、人的資本の価値向上を図ることで、SXを実現する人材の育成を重視しています。また、多様な人材が活躍できるよう、社内制度や職場環境の整備が進められ、社員のスキルアップやリスキリングを通じて、ソリューション力の向上が図られています。さらに、一部の開発においては、外注生産による技術者確保が行われ、需要に応じた柔軟な配置がなされています。 財務戦略では、中長期的な企業成長を促すため、積極的な戦略投資が実施されています。具体的には、先端技術の導入や研究開発に力を入れ、新たな市場開拓や事業分野の拡大を目指しています。また、プロジェクトごとの適正利益の確保に努めると共に、リスク管理も徹底しています。 これらの事業戦略、人材戦略、財務戦略を総合的に実行することで、コアグループは競争優位性を確立し、持続的な成長を目指しています。
弱み
コアグループの弱みとして、まずプロジェクト原価の見積もりの不確実性が挙げられます。プロジェクト予算における原価総額の見積もりは、人件費や外注費の作業工数など、プロジェクト固有の状況に左右されやすく、重要な仮定に基づいています。そのため、プロジェクトマネージャーの判断に影響されやすく、見積もりに重要な変更が生じた場合には業績に影響を与える可能性があります。 また、人材確保も課題として認識されています。専門的な情報技術や業務知識を持つ優秀な人材を確保することが重要ですが、ソリューションビジネスでは高度なスキルが求められ、必要な人材の不足が見込まれます。特に、社会課題を可視化し、高付加価値を創出する「SX人材」の育成は時間がかかるため、短期的には人材不足が問題となる可能性があります。 さらに、気候変動によるリスクも認識されています。社内開発環境の維持コストの増加や、情報開示不足による企業価値毀損、原材料の高騰や調達リスクの増加、再生可能エネルギー導入による設備投資コストの増加、脱炭素への取り組み遅れによる炭素税負担増加などが挙げられます。これらのリスクに対応するため、省エネや再エネ設備の導入が進められていますが、これにはコストがかかるため、財務的な負担となる可能性があります。 加えて、競争環境も重要な課題です。情報サービス産業では、人手不足に伴う業務効率化ニーズやデジタルトランスフォーメーションへの戦略的投資が求められ、IT投資の継続が期待される一方、競合他社との競争が激化しています。そのため、競争優位性を維持・確立するためには、継続的な取り組みが求められます。 これらの弱みに対して、同社グループはリスクマネジメント対策や人材育成プログラムなどを実施していますが、これらの課題を克服し、持続的な成長を実現するためには、継続的な努力が必要となります。