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オエノンホールディングス
決算月:
12月
業種:
アルコール・タバコオエノンホールディングス オルタナティブデータ
オエノンホールディングス 株主総会議案データ
オエノンホールディングスについて
強み
オエノングループの強みは、酒類、酵素医薬品、不動産という多角的な事業ポートフォリオにあります。酒類事業においては、焼酎、チューハイ、清酒、合成清酒、梅酒、洋酒など幅広い製品ラインナップを有し、多様な顧客ニーズに対応しています。特に焼酎事業に経営資源を集中し、市場優位性のある「博多の華」・「すご」シリーズの絶対的なポジショニング確立を目指しています。また、アルコール事業では販売シェアNo.2を目指し、アルコール増産に向けた設備投資や新分野への販路拡大に注力しています。酵素医薬品事業においては、中性ラクターゼの改良品や酸性ラクターゼを市場に投入し、収益拡大を図るとともに、発酵技術を活かした発酵受託ビジネスを展開しています。さらに、東西の生産物流拠点確立を目的としたグループ工場再編や、銀座ビルの「不動産価値」活用、遊休不動産の活用といったCRE戦略も推進しています。
弱み
オエノングループの弱みとしては、食品産業用酵素市場における国内外の企業との競争激化が挙げられます。主力のラクターゼが属する乳製品用酵素市場では、国際的な巨大企業を含む国内外の企業との厳しい競争に直面しており、技術革新の遅れや他社による技術革新によって業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、原材料・エネルギー価格の高騰や円安進行に伴う国内の物価上昇、消費者の節約志向の高まりや買い控えも懸念材料です。海外市場においては、アメリカでの市中在庫の消費に時間がかかったことや、中国での景気低迷、処理水問題によって国産酒類の輸出の伸びが失速しており、今後の市場動向を注視する必要があります。さらに、女性社員の管理職比率が低いことも課題であり、女性の活躍を推進する取り組みを強化する必要があります。