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J-オイルミルズ
J-オイルミルズ オルタナティブデータ
J-オイルミルズ 株主総会議案データ
J-オイルミルズについて
強み
J-オイルミルズの強みは、長年にわたる経験と技術に裏打ちされた製品開発力にあります。特に、研究開発センターと商品開発グループが密接に連携し、顧客の多様なニーズに対応した製品を開発しています。家庭用油脂事業では、生活者の健康志向や環境意識の高まりに対応した商品開発を行い、業務用油脂事業では、プロのニーズに応える作業効率や経済性を重視した製品を提供しています。これらの事業領域におけるアプローチが同社の強みとなっています。 また、「おいしさデザイン工房®」を起点としたアプリケーション開発力も、製品開発を支える重要な要素となっています。安定した原料調達力も強みの一つであり、長年にわたる取引関係を基盤に、国内外のサプライヤーとの連携を強化しています。さらに、従業員のエンゲージメント向上を目指し、ES(従業員満足度)の向上を目指した施策も展開しています。次世代経営者育成プログラム「J-Leaders」の開催や、女性管理職の登用強化、男性の育児参加促進など、多様な人材が活躍できる環境づくりにも注力しています。 コーポレートガバナンスの強化にも努め、「指名諮問委員会」や「報酬諮問委員会」を設置することで、取締役候補者の指名や役員報酬の決定における透明性と客観性を高めています。
弱み
J-オイルミルズの弱みとして挙げられるのは、外部環境に左右されやすい事業構造です。同社は主要原料である大豆や菜種を海外から調達しており、穀物相場や為替相場の変動の影響を受けやすいです。特に、海上運賃の高騰や地政学的リスク、異常気象による収穫量の減少などは、調達コストの増加や原料の安定確保を難しくする要因となります。 また、サイバーセキュリティリスクも重要な課題となっています。サプライチェーンの安定維持や情報資産の適切な管理に対する脅威が増大しており、継続的な対策が必要です。さらに、物流システムの再構築や納品リードタイムの延長など、物流面での課題も抱えています。物流会社の調査に基づく改善活動やシステム改修を進めているものの、その効果はまだ限定的です。 加えて、事業環境の変化に迅速に対応する意思決定や、新たな成長戦略の展開も課題として残っています。