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アスクル
アスクル オルタナティブデータ
アスクル 株主総会議案データ
アスクルについて
強み
アスクル株式会社の強みは、まず、eコマース事業における幅広い商品ラインナップです。OA・PC用品から日用品、医薬品、MRO商材まで、多様なニーズに対応できる品揃えが強みです。また、ロジスティクス事業を自社で展開していることで、物流と販売を一体的に管理し、効率的なサービス提供を実現しています。同社は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しており、顧客体験の向上やバリューチェーンの革新を目指しています。具体的には、情報システムの安定稼働、不正アクセス対策など、IT基盤の強化に努め、顧客が安心してサービスを利用できる環境を整備しています。さらに、サステナビリティを重視しており、「アスクルサステナブル調達方針」を定めるなど、グローバルな社会課題の解決に積極的に取り組む姿勢も強みです。また、積極的な人材育成とダイバーシティ推進によって、従業員が能力を最大限に発揮できる環境を整備し、イノベーションの創出を目指しています。財務面では、健全な財務体質の維持・向上を掲げており、自己資本比率も高く安定した経営基盤を築いています。加えて、コーポレートガバナンスの強化も図っており、社外取締役や社外監査役を積極的に導入し、経営の透明性と公正性を確保しています。
弱み
アスクル株式会社の弱みとしては、まず、大規模な情報システム開発や設備投資に伴うリスクが挙げられます。情報システムの停止や情報漏洩、システム開発の遅延などは、事業運営に重大な支障をきたす可能性があります。また、グローバルな社会課題への対応も課題です。同社は、「責任あるサプライチェーンの構築」に取り組んでいますが、複雑な利害関係や複合的な原因により、その取り組みが不十分になる可能性もあります。さらに、同社は内部統制システムの整備に努めていますが、判断の誤りや過失による限界があり、効果的な内部統制を完全に保証することは難しいという側面もあります。会計上の見積もりに関しても、固定資産の減損やのれんの評価など、不確実性を伴う要素があり、実際の結果と異なる可能性があります。また、市場の変動リスクにもさらされています。外貨建の営業債務に係る為替変動リスクや、一部の長期借入金が変動金利であることによる金利変動リスクも存在します。これらのリスクを適切に管理することが、今後の課題です。