強み

ブルドックグループの強みは、長年のソース製造で培われた技術力と、徹底した品質管理体制にあります。創業から50年以上愛される「ブルドックウスターソース」「ブルドック中濃ソース」「ブルドックとんかつソース」などの定番商品を有し、消費者に安定した品質と味を提供できることが強みです。原料の野菜・果実やスパイス・ハーブの配合、加工条件による味の変化を分析するメカニズムや、味覚を数値化するセンサーを導入するなど、独自の技術を活用した製品開発力があります。また、食品ロス削減のための技術開発や生産工程の効率化にも積極的に取り組んでおり、環境変化に対応する姿勢も強みです。 長年の取引関係を通じて、国分グループ本社、加藤産業、三菱食品などの大手企業を顧客に抱えている点も強みです。これらの企業との取引を通じて安定的な売上を確保しており、販路の多角化と拡大を図っています。さらに、透明性の高い経営体制を構築しており、監査等委員会や指名報酬委員会などの組織を通じて、経営の公正性、客観性、適法性を確保しています。また、独立社外取締役を３名配置することで、外部からの視点を取り入れ、経営の透明性を高める努力をしています。

弱み

ブルドックグループの弱みとして、売上高の伸び悩みが挙げられます。2023年3月期から2024年3月期にかけて売上高は増加しましたが、それ以前と比較すると依然として低い水準にあります。また、当期純利益も大幅に減少しており、収益性の改善が急務です。 さらに、生産体制の再構築に伴う設備投資の影響で現金及び預金が減少しており、財務面で不安定な要素を抱えています。また、事業再構築費用も増加しており、収益を圧迫する要因となっています。 従業員数は302名（連結）、提出会社では211名であり、規模が小さいため、人材育成や組織体制の強化が課題となっています。さらに、管理職に占める女性労働者の割合が21.6％と低い水準であり、多様な人材の活用が求められています。