強み

アリアケジャパン株式会社の競争優位性は、グローバルな生産拠点、コンピューター生産方式による大規模工場、そして長年の歴史で培われた経験曲線にあります。中国、ヨーロッパをはじめ海外に6箇所の生産拠点を持ち、良質で廉価な原料調達が可能です。コンピューター生産方式による大規模工場を確立しており、製造原価は規模に比例して逓減します。約50年の歴史の中で、スキルや工程の「カイゼン」が蓄積されており、高品質な製品を安価で生産する仕組みが構築されています。天然調味料事業は今後大きく成長する産業と捉え、全世界で総額200億円の設備投資を実行しており、この事業の達成が食品マーケットへの貢献、収益基盤の安定成長に寄与すると考えています。また、国内における原料調達は50年以上の事業の中で安定調達が可能な仕組みが確立されており、海外子会社からの原料調達により、グローバルでの補完体制ができています。

弱み

アリアケジャパン株式会社の事業におけるリスク要因として、市場環境の変化、新規事業の進展、海外事業運営、為替レートの変動、公的規制、個人情報漏洩などが挙げられます。顧客が激しく変動する消費者の嗜好に対応して厳しい競争に晒されており、市場の変化を予測できず、市場にマッチした商品やサービスを提供できない場合、売上の低迷や収益性の低下を招く可能性があります。新規事業においては、過去数年間にわたり全世界で200億円にのぼる設備投資を実施していますが、事業運営が不測の事態によって順調に進展しない場合、成長が計画どおり実現しない可能性があります。また、海外子会社からの原料輸入において、為替相場の急激な変動が業績に影響を与える可能性があります。