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大冷
決算月:
3月
業種:
水産物大冷 オルタナティブデータ
大冷 株主総会議案データ
大冷について
強み
株式会社大冷の強みは、徹底した品質管理による安全安心の追求と、長年培ってきた冷凍食品に関する製造技術にあります。消費者の「安全安心でおいしく、安価で簡単調理な商品を」というニーズに応えるため、品質管理を徹底し、競合他社との差別化を図っています。また、「加熱処理した魚の製造方法」や「凍ったまま調理できる冷凍魚の製造方法および冷凍魚」など、複数の製造特許を取得しており、技術的な優位性も確立しています。さらに、直接貿易による調達や協力工場の拡充によるコストダウンも図っており、安定した収益基盤を構築しています。
弱み
株式会社大冷の弱みは、海外の協力工場への依存度が高い点です。商品の約60%を海外の協力工場に依存しており、そのうち約40%が中国の生産拠点に集中しています。そのため、海外の政治・経済情勢の変化や災害、感染症の流行などにより、原材料の調達や商品の供給に支障をきたす可能性があります。また、競合他社も同様の技術で安価な骨なし魚やミート商品を販売しており、価格競争が激化する可能性も想定されます。さらに、国内の業務用冷凍食品卸売事業に専業しているため、将来的な国内需要の減少や景気変動により、市場規模が縮小するリスクも抱えています。これらの課題に対処するため、同社は販売チャネル・方法の多様化やシルバー市場の需要取り込みなど、収益構造の多角化に努めています。