2892 日本食品化工

日本食品化工株式会社は、とうもろこしを原料とした加工製品およびその二次加工製品の製造と販売を主要な事業としています。設立当初は「日本穀産化工株式会社」という名称で、日本で初めて湿式法によるとうもろこしの処理事業を開始しました。その後、現在の社名に変更し、東京、名古屋、大阪に営業拠点を展開しています。 三菱商事株式会社とは長期間にわたり代理店契約を結び、現在は同社が親会社となっています。主力製品としては、澱粉、糖化製品、ファインケミカル製品、副産物などがあり、食品業界や製紙業界を中心に販売されています。原料であるとうもろこしは主に米国から輸入しており、シカゴ穀物相場や為替相場の変動が業績に影響を与える可能性があります。 また、異性化糖の製造や販売については、国内産いも澱粉や砂糖を保護する法令の適用を受けており、異性化糖調整金の負担をしています。この分野では、高付加価値製品の開発や食の多様化への対応、健康志向製品や環境配慮型製品への注力を重要な課題と位置付けています。さらに、原料の安定調達、事業継続計画（BCP）の構築、気候変動への対応なども重要な取り組みとして挙げられます。 生産拠点は静岡県富士市と岡山県倉敷市にあり、従業員数は433名となっています。