強み

ブロンコビリーの強みは、食材の調達から商品開発、製造まで一貫して行う体制にあります。主に豪州産牛肉を使用し、国内の商社を通じてメニューに必要な食材を確保しています。自社工場と子会社である株式会社松屋栄食品本舗との連携を活かし、仕入れ・商品開発・商品製造を効率よく行い、ステーキやハンバーグ、サラダバーのメニューなどを定期的に改訂しています。また、市場では流通しない不揃い品などの加工が必要な食材も活用することで、食材ロスの低減と低コストの仕入れを実現しています。 さらに、店舗では「心地よいひととき」を提供し、「おいしい料理と気持ちよいサービス」を追求しており、地域の顧客に愛される店舗運営を行っています。従業員一人ひとりが経営者意識を持ち、部門別採算を基に収益向上を目指す「全員経営」を実践している点も大きな強みです。

弱み

ブロンコビリーの弱みとして、まず「ブロンコビリー」業態への依存が挙げられます。主力のステーキハウス「ブロンコビリー」を中心に規模を拡大していますが、その業態に依存しているため、今後の成長を考えると、次の新規業態の開発や多店舗化による業容拡大が必要です。 また、原材料価格の高騰リスクもあります。主に豪州産牛肉を使用しており、天候不順や為替変動、セーフガードの発動などにより仕入れ価格が上昇する可能性があり、コスト増加が業績に影響を与えるリスクがあります。 加えて、外食業界は成熟しており、競争が激化しています。中食業界の拡大などにより、外食市場は依然として厳しい状況が続いており、景気動向の影響も受けやすいため、安定した成長を維持するためには柔軟な戦略が求められます。