3107 ダイワボウホールディングス

ダイワボウホールディングス株式会社は、ITインフラ流通事業、繊維事業、産業機械事業を主要な事業とする持株会社です。2024年5月には新たな中期経営計画を発表し、「事業ポートフォリオ変革による躍進期」と位置付けています。 ITインフラ流通事業では、ダイワボウ情報システム株式会社を中心に、情報機器やソフトウェアの卸販売を行っています。同社は全国に物流センターや支店・営業所を持ち、独自の物流機能とシステムを強みとしています。2024年3月にはアルファテック・ソリューションズ株式会社を連結子会社化し、ITインフラ、アプリサービス、ソフト・クラウドサービス等を展開しています。 繊維事業は、以前は合繊やレーヨンなどの素材開発、不織布や紡績糸・編地の製造・販売を行っていましたが、2024年3月に大和紡績株式会社の株式を譲渡し、繊維事業を譲渡しています。 産業機械事業では、株式会社オーエム製作所を中心に、自動包装機械などの自動機械部門と立旋盤等の工作機械部門を展開しています。受注生産が中心で、エネルギー業界や航空機業界向けの受注は回復傾向にありますが、中国市場での受注悪化が見られます。 同社グループは、「パートナーシップ」「多様性と尊重」「感謝と熱意」「誠実と公正」「価値創造への挑戦」の5つをバリューとして掲げ、持株会社として新たな事業領域への参入を探求しています。人的資本政策に注力し、ウェルビーイング経営を推進するほか、環境配慮活動にも力を入れ、省エネや油圧レス、自動化などの商品展開や再生可能エネルギー関連の事業機会拡大を目指しています。 財務面では、収益性、ROE、ROICなどの指標を重視し、株主資本の効率化に取り組んでいます。グループ各社の資金を効率的に管理するため、キャッシュ・プーリング・システムを採用しています。