強み

ファンデリーの強みは、管理栄養士・栄養士によるきめ細かい栄養相談です。これにより、顧客一人ひとりの身体に合った商品を栄養士が選び、電話でのカウンセリングも随時受け付けています。この栄養相談を通じて、顧客の健康状態の改善、特に血液検査の数値を改善することを目指しており、継続的な健康食の利用を促しています。また、医療機関や調剤薬局などの紹介ネットワークを通じて健康食カタログを配布しており、顧客獲得の主要な手段となっています。さらに、ＣＩＤ事業においては、AIを活用して顧客の嗜好に合った製品を自動的に選び、定期購入サービスを提供することで、顧客の継続的な利用を促進しています。旬の国産食材を使用することで、顧客に「食の楽しみ」を提供し、飽きさせない工夫も行っています。共栄会という独自の食材調達ネットワークをCID事業で活用し、原材料費のコスト削減にも取り組んでいます。

弱み

ファンデリーの弱みとして、顧客層が高齢者に偏っている点が挙げられます。売上の大半を占めるＭＦＤ事業が、健康改善を目的とする顧客をターゲットとしているため、顧客層が健康状態に不安のある高齢者に偏りがちです。また、新規顧客の流入が医療機関の外来患者数に依存しており、医療機関の患者数が減少すると新規顧客の獲得が難しくなる傾向があります。さらに、過去に商品販売価格の大幅な値下げを行ったため、コスト削減を徹底する必要があり、委託先企業との価格交渉や外部委託業務の内製化などを検討しています。CID事業においては損益分岐点未達の状態が続いており、業績に影響を与えています。財務面では、長期借入金に付された財務制限条項に一部抵触しており、期限の利益を喪失する可能性があることが指摘されています。