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白鳩
白鳩 オルタナティブデータ
白鳩 株主総会議案データ
白鳩について
強み
白鳩の強みは、自社開発の基幹システム「楽らく通販システム」による業務の一元管理と効率化にあります。このシステムにより、発注から仕入、在庫管理、受注、売上、出荷、顧客対応、商品登録、撮影、画像制作、サイト在庫連携、売掛管理、入金処理、棚卸まで、業務全般をワンストップで管理し、正確かつ迅速な対応を実現しています。外部システムとの連携はAPIやFTPを活用し、スムーズに対応できる体制を整えています。 さらに、多様な販売チャネルを活用しており、楽天市場、自社サイト、Yahoo!ショッピング、au PAYマーケット、Amazon.co.jp、Qoo10、天猫国際、Shopee、dショッピングなど、多岐にわたるオンラインショッピングモールに出店しています。実店舗も京都市伏見区に1店舗運営し、顧客との接点を広げています。加えて、Twitter、LINE、Instagram、FacebookなどのSNS公式アカウントを通じて、顧客とのコミュニケーションを積極的に行っています。 商品面では、国内外の144ブランドのインナーウェアを取り扱い、約8,700品番の商品を提供しています。ワコール、トリンプ、グンゼなどの国内ブランドに加え、ANNEBRA、Mode Marieなどの海外ブランドや、自社オリジナルブランド(HIMICO、LA VIE A DEUX、Mon cher pigeon、blooming FLORA、FLORINA BEAUTE)を展開しています。 さらに、プライバシーマークの取得により、顧客の個人情報保護にも注力しています。システム面では、基幹システムのクラウド化や通信ネットワークの二重化を進め、システムトラブルのリスクにも対応しています。 これらの強みを活かし、「東アジアNo.1の感動創造型企業への挑戦」を掲げて、国内外での事業拡大を目指しています。
弱み
白鳩の弱みとして、まず業績の悪化が挙げられます。現在、当期純損失が発生しており、前年度の純利益から大きく赤字に転落しました。経常利益も黒字から赤字に転じており、今後の業績回復が急務です。2025年2月期には売上高目標を掲げていますが、経常損失や当期純損失を見込んでおり、早急な業績回復が必要となっています。 財務状況にも厳しさが見受けられます。現金及び現金同等物の減少が大きく、営業活動によるキャッシュ・フローも減少しています。この状況により資金繰りが厳しく、金融機関との間で財務制限条項に抵触しており、業績改善計画の提出が求められています。 また、外部環境の変化に対する対応の遅れも課題です。円安や原油価格の高騰、物流コストの上昇などの影響を受けており、これらの変動が経営に影響を与えています。同業他社との差別化を図るために、プライベートブランドやコラボレーションブランドの売上構成比率を向上させる方針ですが、その成果が現れるには時間がかかると考えられます。 さらに、人材面でのリスクも存在しています。少人数で専門業務を行っているため、従業員の出産や育児休業、急な離職が業務に支障をきたす可能性があります。 また、Eコマース市場における競争激化、システムトラブルのリスク、個人情報漏洩のリスクも存在しています。インターネットショッピングの利用が鈍化し、顧客獲得競争が激しくなっているほか、通信ネットワークに依存しているため、システムトラブルが発生すると業績に影響を与える恐れがあります。加えて、不正アクセスや予期せぬ事態による情報漏洩が社会的信用に影響を及ぼすリスクもあります。 これらの弱みを克服し、事業構造改革を進めることで、持続的な成長を実現することが今後の大きな課題となります。