3202 ダイトウボウ

ダイトウボウ株式会社は、商業施設事業、ヘルスケア事業、せんい事業を主な事業として展開する企業グループです。商業施設事業では、ショッピングセンター「サントムーン柿田川」の運営・管理を主力としており、地域密着型の商業施設として重要な役割を担っています。2020年には新館「サントムーン オアシス」を開業し、施設の拡充を図っています。この事業は同社グループの収益の柱となっています。 ヘルスケア事業では、寝装品の製造・販売を主に行っており、健康素材、健康医療機器、健康食品の分野にも注力しています。2017年には医療機器メーカーとの資本業務提携を行い、2019年にはヘルスケア事業の一部を譲り受けるなど、事業の拡大を図っています。 せんい事業では、アパレル製品（衣料品、ユニフォーム）や繊維（素材）の製造・販売を行っています。中国現地法人の清算の影響があったものの、国内売上高は回復傾向にあります。 同社グループは、大東紡エステート㈱（商業施設事業）と新潟大東紡㈱（ヘルスケア事業）の2社の子会社と、宝繊維工業㈱（せんい事業）の1社の関連会社で構成されています。大東紡エステート㈱はサントムーン柿田川の運営を委託されており、新潟大東紡㈱は寝装品の製造を担っています。 財務面では、有利子負債残高が100億37百万円であり、固定金利借入が98%を占めています。また、自己株式の取得や株主優待制度の拡充を通じて株主還元にも注力しています。資本コストや株価を意識した経営を行い、財務マネジメントの強化を重要な課題として取り組んでいます。