3326 ランシステム

株式会社ランシステムは、1985年にレンタルレコード店として創業し、その後、ゲーム販売、アミューズメント施設、飲食事業などへ事業を広げてきました。現在は、エンターテインメント事業、システム事業、不動産事業を主軸に展開しています。 エンターテインメント事業では、複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」の直営店運営とフランチャイズ展開を中心に、顧客のニーズに対応した店舗改装やサービス提供に力を入れています。さらに、店舗で取り扱う商材の外部販売や広告事業、社員研修プログラムの提供なども行っています。この複合カフェのビジネスモデルは、ランシステムが事業化するまで存在しておらず、多様化する消費動向に応じた形で市場を拡大してきました。 システム事業では、店舗運営で培ったシステム開発の経験を活かし、セルフ化システムやテレワーク支援システムの開発・販売、保守管理を行っています。特にセルフ化システムは人手不足への対応策として注目を集めており、同業他社への提供が進められています。また、親会社であるAOKIホールディングスのグループ会社へのシステム導入も行い、グループ間での連携を強化しています。 不動産事業では、賃貸物件の管理を手がけています。かつては児童発達支援事業も展開していましたが、2024年3月に子会社を譲渡したことで現在は行っていません。 2022年6月にはAOKIホールディングスの子会社となり、グループ全体での連携が進められています。特にシステム事業では、グループ内の店舗へのシステム導入を通じて、相乗効果が発揮されています。また、新たな事業としてバーチャル分野への進出も進めており、VTuber関連ビジネスの開発を展開しています。 近年の経営環境では、新型コロナウイルス感染症の影響から回復が見られる一方で、物価上昇や人手不足といった課題に直面しており、収益の安定化に向けた対策が講じられています。