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トーエル
トーエル オルタナティブデータ
トーエル 株主総会議案データ
トーエルについて
強み
株式会社トーエルは、エネルギー事業とウォーター事業を主軸とするライフライン事業を展開しています。エネルギー事業では、LPガスおよび関連器具の小売・卸売、配管工事、保安管理、顧客サービスを提供しています。ウォーター事業では、国産およびハワイ産のピュアウォーターの製造・販売を行い、東南アジア諸国への輸出も展開しています。具体的には、シンガポール、香港、タイ、ベトナム、台湾に販路を拡大しています。 同社は、独自の物流システムを強みとしており、製造から物流、小売りまで一貫して行うことで、顧客の多様なニーズに対応しています。また、ガス、水、電気、通信をパッケージ化した「TOELLライフラインパッケージ」を拡販し、新規顧客の開拓にも努めています。 地域密着型の社会貢献活動も重視しており、地域社会への積極的な支援を実施しています。環境への配慮も重要視しており、事業活動に伴う環境負荷の削減に取り組むとともに、再生可能エネルギー設備の導入や気候変動対策にも貢献しています。 人材育成にも力を入れており、新卒・中途採用を継続的に実施し、年齢、国籍、性別に関わらず人材を登用しています。さらに、社内研修や資格取得支援、女性活躍促進のための取り組みも行っており、「えるぼし」の最高位(三ツ星)を取得しています。 リスク管理体制も整備しており、リスク管理委員会を設置し、経営に関わるリスクを体系的に把握・評価しています。さらに、コンプライアンス委員会とクオリティ委員会を設置することで、リスク管理体制を強化しています。クオリティ委員会は、商品の品質管理・向上、および生産性向上に向けた人材育成を目的としています。 同社は、物流事業での競争力を成長戦略の中心に据え、物流密度の向上と効率化を図り、ライフライン事業者として更なるサービスの充実を目指しています。
弱み
株式会社トーエルの事業における弱みとして、まずウォーター業界での競争激化が挙げられます。大手清涼飲料水メーカーやネット通信販売業者の参入により、競争が激化しており、同業他社だけでなく異業種との競争も激しくなっています。 次に、海外事業展開におけるリスクも存在します。東南アジア諸国への輸出戦略を展開していますが、相手国の政治経済情勢が急変した場合、契約の継続が困難になる可能性があります。 また、個人情報の管理についても注意が必要です。LPガスやウォーターの顧客情報を自社の情報管理システムで管理していますが、万一情報漏洩が発生した場合、企業信用の失墜や損害賠償金の支払いによって、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 大規模災害発生のリスクも考慮する必要があります。関東圏を中心に事業を展開しているため、大規模な地震等が発生した場合、事業所が損害を受け、事業活動に影響が生じ、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、法的規制の変更もリスク要因となり得ます。エネルギー事業やウォーター事業に関わる法令や行政指導内容が大幅に改定された場合、業務上の制約や新たな競争の創出、多額の設備投資が必要になるなど、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 エネルギー事業においては、為替動向や資源価格の高騰によりLPガス輸入価格が不安定になる可能性があり、利益確保に影響を及ぼす可能性があります。また、人口減少に伴う戸数減や省エネ機器の普及によるガス需要の伸び悩みも懸念されます。 これらの弱みに対し、同社は独自の物流システムを強みとして、ガス、水、電気、通信をパッケージ化した「TOELLライフラインパッケージ」を拡販することで、新たな顧客の開拓を目指しています。また、リスク管理体制を強化し、災害発生時の緊急対応体制を整えるなど、これらのリスクへの対策を講じています。