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アズ企画設計
アズ企画設計 オルタナティブデータ
アズ企画設計 株主総会議案データ
アズ企画設計について
強み
株式会社アズ企画設計の強みは、収益不動産の目利き力と情報収集力にあります。長年の経験に基づき、収益性が低い不動産を適切な価格で購入し、バリューアップを図ることができるため、仕入れ競争力を持っています。また、多様な物件を取り扱っており、かつてはレジデンス中心でしたが、現在ではオフィスビルや店舗ビルなども取り扱い、さまざまな投資家のニーズに応えています。さらに、区分所有不動産の取り扱いや、5億円以上の物件を中心に、10~20億円規模の大型物件も取り扱っています。 安定した収益基盤の確立を目指し、不動産賃貸事業と不動産管理事業は収益源として位置づけられ、管理受託件数の増加が見込まれています。固定費を賄える規模の成長を目指しており、経営の安定化を図っています。不動産再生においては、長期間不稼働の建物や遊休地を再生利用するノウハウを持ち、不動産所有者からの委託も受けています。 また、インバウンド需要の回復を捉えた民泊事業においては、一般的な宿泊施設とは異なる明確なコンセプトを持った施設を企画することで、競争力を高めることを目指しています。これらの強みを活かし、不動産販売事業を成長させつつ、安定した収益基盤の確立を目指しています。
弱み
アズ企画設計の事業における弱みとしては、いくつかのリスクが挙げられます。まず、市況の変動により、不動産市況が悪化したり経済情勢が変動すると、販売用不動産の価値が下落することがあり、その結果、棚卸資産の簿価切下げ損失が発生する可能性があります。また、保有不動産のキャッシュフローが帳簿価額を下回った場合、減損損失が生じる可能性もあります。 さらに、高額物件の売却時期によって業績が大きく変動することがあり、販売時期に依存する面が存在します。競争環境の激化もリスクの一つであり、一都三県を中心に大手デベロッパーとの価格競争が激しく、また新規参入業者が増加することで、優良物件の取得が困難になる可能性があります。 法令違反や不正行為が発生すると、許認可の取り消しや行政処分を受けるリスクがあり、事業範囲の制限や社会的信用の低下を招く恐れがあります。法的規制の変更や解釈・運用の変化も、事業に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。 また、自然災害や不測の事象によるリスクも存在します。火災や地震などによって保有物件が滅失・劣化・毀損した場合や、不動産需要が減少すると業績に悪影響を与えることがあります。販売物件に契約不適合があった場合、補修工事や損害賠償によって業績が影響を受ける可能性もあります。 さらに、賃貸利益の減少リスクとして、マスターリース契約に依存している点が挙げられます。テナントの賃料減額や空室が発生すると、業績に影響を与える可能性があります。委託先への依存もリスク要因となり、納期遅延や倒産、事故などが発生した場合、事業計画に遅延やコスト増加をもたらし、業績に悪影響を与えることがあります。 最後に、人材育成に関する具体的な指標や目標が設定されていないことが、柔軟な人材活用を制限してしまうリスクを抱えています。これらのリスクに対して、同社は物件選定、契約内容の明確化、委託先の分散、法令遵守の徹底など、リスク低減策を講じています。