強み

コメダホールディングスの強みは、顧客の「くつろぎ」を最優先にした店舗づくりとサービスにあります。店舗は、住宅街に立地し、駐車場を完備、ログハウス調の建物とゆったりした座席配置で、くつろげる空間を提供しています。接客はフルサービス型で、新聞や雑誌も自由に読めるようにしています。FCシステムも独自で、出店候補地の選定から店舗設計、スタッフのトレーニングまで、FC加盟店経営者の関与のもとで進め、モチベーション向上につなげています。売上増加がFC加盟店の収入増につながる席数比例の定額制ロイヤルティや、自由度の高い店舗運営方針も、FC加盟店のモチベーション維持に貢献しています。安定した店舗売上を背景に、食資材の製造・卸売やロイヤルティによる安定収益の獲得、定番商品主体のメニュー構成や負荷の低い店舗オペレーションによるスリムな本部機能も強みです。コーヒー・パンを自社グループの工場から店舗に直接供給することで、流通コストや中間マージンを抑え高収益力を実現しています。

弱み

コメダホールディングスの弱みとして、まずFC加盟店の高齢化が挙げられます。特に中京エリアで高齢化が進んでおり、健康上の理由等で店舗運営を継続できない場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、出店候補地の選定においては、賃料条件、商圏人口、アクセス等を総合的に勘案していますが、FC加盟希望者の条件と合わない場合や建設資材の高騰などにより、出店意欲が減退し、計画通りに出店が進捗しない可能性もあります。海外展開においては、関係諸国における経済状況、政治及び社会体制の著しい変化、法的規制や取引慣行、感染症のまん延状況等により、事業展開が制約を受ける可能性があります。人財の確保も課題であり、賃金の上昇、求人費の増加、国内の労働力需要の増加に伴い、有能な人財を採用・育成できなかった場合や流出した場合には、業務運営に支障をきたす可能性があります。