3628 データホライゾン

株式会社データホライゾンは、ヘルスケア事業を単一のセグメントとして展開しており、主に保険者向け情報サービスとデータ利活用サービスの2つの事業を中心に構成されています。保険者向け情報サービスでは、健康保険組合や全国健康保険協会、共済組合、後期高齢者医療広域連合、市町村などの保険者と契約し、レセプト（診療報酬明細書）や特定健診データの分析を通じて、医療費の適正化を支援しています。具体的な支援内容としては、データヘルス計画の作成支援、保健事業の支援、加入者への通知書送付、保健指導、健康管理アプリ「kencom」の提供などがあります。レセプトに関しては、電子レセプトの未コード化病名をコード化したり、紙レセプトをOCR技術でデータ化して分析に活用しています。また、医療費分解（傷病ごとの医療費算出）、傷病管理システム（傷病ステージ別患者抽出）、レセプト分析システム（現在治療中の傷病名特定）などの特許技術を有しています。 データ利活用サービスでは、保険者からの利用許諾を得た匿名加工情報を製薬会社などに提供し、効率的な創薬開発や医療費適正化に貢献することを目指しています。このサービスは、主に連結子会社であるＤｅＳＣヘルスケア株式会社が担当しています。 同社は、1996年から蓄積してきた医療関連データベースを基盤としており、約11万件の傷病・診療行為辞書データベース、約580万件の傷病・診療行為・医薬品チェックデータベース、年間約8.5億件のレセプト分析情報を保有しています。さらに、2005年以降、複数の医療情報関連会社を子会社化し、2022年10月にはＤｅＳＣヘルスケア株式会社を連結子会社化しました。これらの事業を通じて、より多くの人々の健康増進と医療費適正化に寄与することを目指しています。