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フィックスターズ
フィックスターズ オルタナティブデータ
フィックスターズ 株主総会議案データ
フィックスターズについて
強み
フィックスターズグループの強みは、優秀なエンジニア人材と高度なソフトウェア高速化技術にあります。従業員320名のうち9割以上がエンジニアであり、その高い技術力を活かして、自社プロダクトの開発や継続型ビジネスの拡大に注力しています。特に、量子コンピューティングクラウド「Fixstars Amplify」のようなSaaS型自社プロダクトの開発・展開を進めています。 また、同社は長年培ってきた豊富なソフトウェア高速化技術に関する社内ナレッジを共有する仕組みを整備し、社内研修・教育制度を通じて人材育成を行っています。プロフェッショナル職制度を設け、エンジニアとしてのキャリアパスを支援しています。 さらに、フィックスターズは多様な人材の活躍を重視し、性別、国籍、年齢、障がい、入社経路に関わらず人材を採用しています。セキュリティ対策にも力を入れており、セキュリティ方針とガイドを定め、継続的にセキュリティ教育を実施しています。企業イメージの確立とブランド価値の向上にも積極的に取り組んでいます。 事業面では、受注から売上計上までの所要日数が短く、効率的な収益構造を持っています。環境負荷低減に貢献する技術開発も進めており、事業の拡大が持続可能な社会の実現に貢献すると認識されています。 リスク管理体制も整備されており、「リスクマネジメント規程」に基づき、リスクの未然防止や発生時の迅速な対応を行っています。顧問弁護士や弁理士事務所との連携により、知的財産権に関するリスクにも対応しています。
弱み
フィックスターズグループの弱みとして、まず不採算プロジェクト発生のリスクが挙げられます。同社はプロジェクト受注時に工数や難易度を見積もりますが、開発工数や成果を事前に完全に予測することは困難であり、不測の事態により開発工数が増大し、プロジェクトの収支が悪化する可能性があります。 また、知的財産権に関するリスクも存在します。同社は知的財産権の保全に努めていますが、第三者による知的財産権の侵害が発生した場合、解決に時間と費用がかかり、事業、業績、財政状態に影響を与える可能性があります。さらに、新商品に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、意図せず他社の特許を侵害してしまう可能性も否定できません。 加えて、同社は首都圏を中心に事業活動を行っているため、大規模災害や感染症の拡大が発生した場合、事業拠点や従業員に被害が生じ、業務の全部または一部が停止するリスクがあります。 財務面においては、長期借入金があり、その一部は変動金利での借入であるため、金利変動リスクに晒されています。また、リース債務もあり、これらも流動性リスクに晒されています。 これらのリスクを管理するため、同社は「リスクマネジメント規程」を定め、リスク発生時の対応体制を整備していますが、これらのリスクが顕在化した場合、業績に影響を与える可能性があります。