3880 大王製紙

大王製紙株式会社は、「世界中の人々へ やさしい未来をつむぐ」を経営理念とし、「誠意と熱意を持つ者が事を成す」という創業の精神のもと、衛生・人生・再生の「３つの生きる」 を事業の柱としています。事業は主に「紙・板紙事業」と「ホーム＆パーソナルケア事業」の2つに分かれています。 紙・板紙事業では、新聞用紙、印刷用紙、包装用紙、板紙、段ボール、パルプなどを製造・販売しており、近年ではメディア用途から梱包・包装用途へのシフトを進め、高強度板紙の開発やフラッフパルプの生産にも取り組んでいます。一方、ホーム＆パーソナルケア事業では、衛生用紙、紙おむつ、フェミニンケア用品、ウエットワイプ、ペット用品などを扱っており、付加価値商品の開発や海外展開を強化しています。特に、国内ではファミリーケア（衛生用紙）とヘルスケア分野に注力し、海外では中国やブラジルを中心に事業を展開しています。 同社は、国内市場の縮小に対応するため、グローバル化、新素材分野の事業化、そして2050年のカーボンニュートラル達成に向けたエネルギー転換を重要な課題と捉え、営業キャッシュ・フロー創出力強化、将来成長のための厳選した投資の実行、財務基盤の強化 を経営戦略のテーマとしています。また、事業継続マネジメント（BCM）の整備やリスク管理体制の強化にも努め、コンプライアンスを重視した経営を行っています。さらに、従業員の健康増進にも取り組み、「健康経営銘柄」や「健康経営優良法人」に選定されています。