3950 ザ・パック

ザ・パック株式会社は、紙加工品、化成品、その他の製品の製造・販売を主な事業としており、1952年に日本ケース株式会社として設立されました。当初は紙器や洋服箱の販売を行い、その後段ボールや紙製手提袋、ポリ袋などの生産を開始し、事業を拡大しました。同社は、顧客のニーズに応じた最適なパッケージを提案することを重視し、紙、プラスチック、環境配慮素材、再生素材などを組み合わせた複合的な視点で提案を行っています。 同社の主力製品には、紙袋、紙器、段ボールがあり、特に紙袋は売上高構成比の30.3％を占めています。最近では、環境対応型製品の開発に注力しており、古紙配合率の高い原紙や植物性インキ、水性フレキソインキの採用、プラスチック製緩衝材に代わる紙製緩衝材の開発に取り組んでいます。また、レジ袋有料化に伴い、エコバッグや環境に配慮した素材の商品化も進めています。 国内には複数の支社・営業所を持ち、海外にも子会社を展開しています。子会社としては、京浜特殊印刷、日幸印刷、パックタケヤマなどがあり、これらはそれぞれ紙加工品事業を展開しています。また、アメリカや中国にも販売・生産拠点を持ち、グローバルな事業展開を行っています。 ザ・パックは、「進化 － パーパス経営・サステイナブル経営のスタート －」を中期経営計画のスローガンに掲げ、新たな市場開拓、積極的な設備投資、品質管理の改善などを通じて業績向上に努めています。さらに、自己資本利益率と資本投下利益率の向上にも力を入れており、安定的な配当にも留意した経営を行っています。