3958 笹徳印刷

笹徳印刷株式会社は、印刷事業を単一セグメントとし、パッケージング分野とコミュニケーション分野の2つを主な事業領域としています。パッケージング分野では、紙器や軟包装などの包装資材の企画設計から印刷、加工までを一貫して行い、商品の包装、キッティング、発送までを受託するフルフィルメントサービスを提供しています。コミュニケーション分野では、販売促進関連、テクニカルドキュメンテーション、教育・出版関連の企画、印刷、加工、広報・IRなどのクロスメディア関連サービス、イベント企画・運営、ソフト開発・デジタルアセットマネジメントサービスなどを展開しています。 同社は1940年に合資会社として法人化し、紙器製造を中心に事業を展開していましたが、1950年に株式会社に組織変更し、商業印刷を主体とする総合印刷業へと業態を転換しました。製造拠点は宮西インターチェンジから車で5分以内の距離に位置しており、物流面で優位性を持っています。 同社グループは、顧客との良好なコミュニケーションを重視し、発想から発送までのワンストップソリューションを提供することを事業戦略としています。また、サステナビリティを意識した環境配慮型製品の開発にも注力しており、カーボンニュートラルやダイバーシティインクルージョンに配慮した製品を提供しています。2026年の中期ビジョンでは、「コミュニケーション」と「包む」技術で顧客と新しい感動を創り、未来へつなげることを目標としています。 印刷業界はデジタル化による紙媒体需要の減少など厳しい状況が続いていますが、パッケージング分野は堅調な需要があり、同社はインバウンド需要の回復などを受けて売上を伸ばしています。