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マクロミル
Metrics
企業分析
強み
マクロミルグループの強みとして、まず、多様な属性を持つ大規模な消費者パネルを維持・拡充している点が挙げられる。これにより、迅速かつ適切なリサーチが可能となっている。また、自社開発のシステムと自社パネル基盤を活用し、顧客の広告効果をリアルタイムで分析できるデジタルリサーチや広告配信サービスを提供している点も強みである。さらに、同社はオンラインリサーチで培ったノウハウを基に、グローバルリサーチ、コンサルティング、新規事業等の領域にも事業を拡大しており、多角的なサービス展開も強みとして挙げられる。加えて、顧客との関係性を強化することにも注力しており、積極的な営業活動を通じて顧客との関係性を深めている。また、同社は、リサーチの信頼性、営業力、サービスの価格やラインアップ、納期までの期間、ノウハウ、利用可能なパネル数、顧客のニーズへの対応力といった点において競争優位性を保つよう努めている。さらに、最新の技術革新や顧客のニーズ変化に対応し、常に新しいサービス開発と既存サービスの改良に積極的に取り組んでいる点も強みの一つである。
弱み
マクロミルグループの弱みとしては、競争環境の激化が挙げられる。オンラインリサーチ業界には多くの競合他社が存在し、より高度なサービスや価格競争が常にある。また、システム開発会社やソーシャルメディア企業等の新規参入も増加しており、競争がさらに激化する可能性がある。さらに、同社は「アドホック調査」を中心としているため、顧客が個別の案件ごとに発注先を切り替えることが可能であり、将来的な売上収益を正確に予想することが困難な場合がある。また、不祥事等によるブランドイメージの低下やサービスの品質低下も、受注減少や既存顧客からの依頼打ち切りに繋がるリスクがある。さらに、デジタルマーケティング市場の動向に左右される側面があり、オンライン広告市場の拡大が予想通りに進まない場合や、顧客のデジタルマーケティング需要が変化する場合、サービス品質が顧客の求める水準に達しない場合には、デジタルリサーチ及び広告配信サービスの拡大が困難になる可能性がある。加えて、海外市場、特に韓国市場においては、景況感の悪化による影響を受ける可能性があり、事業展開におけるリスク要因となっている。