4094 日本化学産業

日本化学産業株式会社は、表面処理用薬品、触媒用薬品、電池・電子部品用薬品、セラミックス・ガラス用薬品など、多岐にわたる無機・有機金属薬品を製造販売する企業です。1999年にはタイでめっき加工業を、2000年にはタイでめっき液製造業を開始し、海外展開も進めています。2013年以降は、タイの子会社で車載関連製品の生産も開始しており、海外での生産・販売を強化しています。国内では、二次電池用正極材の受託加工で月産600トン体制を確立しています。また、1963年から展開している建材事業では、アルミよろい戸などの独自製品を開発し、現在は防火、通気、防水機能を持つ住宅建材製品を製造販売しています。同社は、長年培ってきたノウハウと開発力、薬品製造における生産技術力、建材製造における金属加工技術力を強みとして、成長力の確保と財務体質の強化を図っています。同社は、工業薬品と住宅向けを中心とする建材製品の二つの事業分野に展開しており、特定分野への過度な集中を避ける経営を行っています。工業薬品分野では、エレクトロニクス、自動車・船舶、石油化学、塗料・インキ、セラミック・ガラス、ゴム・プラスチック、エネルギーなど、幅広い分野に多品種少量で供給しており、景気変動リスクを分散する構造となっています。