4116 大日精化工業

大日精化工業株式会社は、化学メーカーとして顔料、着色剤、コンパウンド、分散体、機能性材料などの製造・販売を行っています。事業は、カラー＆ファンクショナルプロダクト、ポリマー＆コーティングマテリアル、グラフィック＆プリンティングマテリアルの3つのセグメントに分かれています。 カラー＆ファンクショナルプロダクトセグメントでは、情報電子業界向けのディスプレイ用顔料や、オフィス事務機器用途の製品、車両業界向けのコンパウンドや着色剤などを取り扱っています。ポリマー＆コーティングマテリアルセグメントでは、ウレタン微粒子や樹脂、紫外線・電子線硬化型コーティング剤、熱硬化型コーティング剤などを開発・改良し、特にライフサイエンスやパーソナルケア分野ではカニ殻やキノコ由来のキトサン誘導体を化粧品原材料として展開しています。グラフィック＆プリンティングマテリアルセグメントでは、食品包装用やペットボトルラベル用のグラビアインキを製造し、環境配慮型製品の提供を強化しています。 国内外で事業を展開しており、特にGDP高伸長国での事業育成に力を入れています。しかし、中国市場の景気停滞により、生産数量が低調であるという課題も抱えています。環境配慮に力を入れ、バイオマス由来のインキやリサイクル可能なインキの提供、廃プラスチックのリサイクル率向上を目指しています。また、デジタル技術やデータ分析を競争力の源泉と捉え、基幹システムの刷新や周辺システムの整備を進めています。 人的資本投資にも注力しており、「人財」育成を重視し、多様な人材が働きやすい職場環境づくりを目指しています。従業員の健康維持・増進にも配慮し、健康経営宣言も行っています。また、コンプライアンスの徹底を図るため、経営層からのメッセージ発信や従業員からのフィードバックを継続的に実施し、企業価値の向上を目指しています。