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東邦システムサイエンス


従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

東邦システムサイエンスの強みは、金融業界でのシステム開発経験とIT技術の融合による差別化にあります。特に、生命保険会社の関連会社として設立された背景から、金融業務に対する深い知識とシステム開発のノウハウを蓄積しており、この強みが同社の事業基盤を支えています。その結果、金融ソリューション分野で高い売上を維持しています。 最近では、非金融ソリューション分野への展開を強化し、行政手続きのオンライン化や運輸、情報サービス、建設などの領域で新規顧客の獲得を進めています。この取り組みは、事業ポートフォリオの変革を促進し、特定分野への依存度を下げることでリスク分散を図っています。また、デジタル技術の習得拡大にも力を入れており、アジャイルやクラウド技術などの習得を進めるため、研修や資格制度を活用した技術者育成を行っています。 さらに、サービス提供型ビジネスの構築に注力し、人月ビジネスからの脱却を目指しています。自社プロダクトや他社プロダクトとの融合ソリューションの提供や、生成AI、メタバース等の研究開発を進めることで、安定的な収益確保と新たなビジネスモデル創出を目指しています。 同社はM&Aを通じて事業規模拡大を検討しており、DX人材の確保・育成を進めるとともに、新たな事業領域や技術領域の獲得を目指しています。これらの取り組みを通じて、売上規模500億円を目指した事業成長を実現し、社員の成長とレジリエンスの高い人材を育成するための仕組みも整備しています。多様な人材が活躍できる職場づくりを推進し、持続可能な企業成長を支えています。

弱み

東邦システムサイエンスの弱みとしてまず挙げられるのは、人月ビジネスからの脱却が課題である点です。これまで同社は労働集約型の受託開発に依存してきましたが、クラウド化の進展により、ソフトウェアの利用形態が「作る」から「使う」へとシフトしてきています。この変化に対応するため、サービス提供型ビジネスの構築を進めていますが、まだその成果は十分とは言えない状況です。 また、特定の分野への依存度が高いことも課題です。同社は金融ソリューションを主要な事業分野としており、金融業界のIT投資動向に大きく影響されるリスクがあります。これに対して、非金融ソリューション分野への展開を強化していますが、金融ソリューションが依然として売上高の大部分を占めており、事業ポートフォリオの変革が急務となっています。 さらに、DX人材の不足も大きな課題です。IT業界全体でDX人材が不足しており、同社も例外ではなく、高度なDX人材の採用や育成が遅れている可能性があります。このため、案件獲得の機会損失が発生するリスクがあり、人材確保と育成の強化が必要です。 加えて、システム開発における品質確保と仕損防止も課題として挙げられます。システム開発の短期化や複雑化に伴い、仕損などのリスクが高まっています。プロジェクトの品質管理体制の強化が求められ、同社はDX開発推進センターやプロジェクト革新室を設置して対策を講じていますが、継続的な改善が必要です。 最後に、サイバーセキュリティリスクも潜在的な弱みとして挙げられます。さまざまなシステムやネットワークを利用しているため、サイバー攻撃や不正アクセスによる情報漏洩やデータ改ざんのリスクに常に晒されています。セキュリティ対策を講じているものの、脅威は常に進化しており、継続的なレベルアップが求められます。