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AI CROSS


従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

AI CROSS株式会社の強みは、ビジネスコミュニケーションプラットフォーム市場における独自の地位と、AI技術を駆使したサービス展開にあります。特に、SMS配信プラットフォーム「AOSSMS(現 絶対リーチ!SMS)」とビジネスチャット「InCircle」は、同社の事業の核であり、本人認証、未入金督促、プロモーション、マーケティングオートメーション連携など、多岐にわたるニーズに対応できる点が強みです。 同社は、成長を続けるコミュニケーションプラットフォーム市場で、2028年度にはSMS配信数が9,506百万通に達すると予測される市場の成長を背景に、更なる事業拡大を目指しています。また、SMSの次世代規格であるRCS(Rich Communication Services)への対応を進めることで、市場での競争優位性を確立しようとしています。 技術面では、AI技術を活用したサービス開発を継続しており、ソフトウエア投資を積極的に行うことで、競争力の維持と収益力向上を目指しています。また、特許権等の知的財産権の取得にも注力しており、独自技術を保護し、事業領域を確保しようとしています。 組織面では、優秀なグローバル人材やデータサイエンティストの採用、既存従業員のスキルアップ、魅力的な労働環境の提供を通じて、組織力、営業力、開発力を高めることを目指しています。さらに、内部管理体制の強化にも取り組み、持続的な成長を支える盤石な体制を構築しています。 財務面では、自己資本比率が78%以上と安定しており、自己資本利益率も過去には25%を超えるなど、高い収益性を誇っています。また、営業活動によるキャッシュフローも安定しており、事業継続に必要な資金を確保しています。 さらに、CVC事業を通じて、コミュニケーション事業領域のスタートアップ企業や女性起業家への投資を行い、新規事業創出にも取り組んでいる点も、同社の将来的な成長力を高める要因と言えます。これらの要因が複合的に作用し、AI CROSS株式会社の競争優位性を支えていると考えられます。

弱み

AI CROSS株式会社の弱みとしては、まず事業運営がインターネット基盤に依存しているため、システム障害や通信ネットワークの遮断がサービス提供に直接的な影響を与えるリスクが挙げられます。自然災害や事故、さらには外部からの不正アクセスによるシステム侵害は、事業継続を困難にする可能性があります。また、アクセスの一時的な増加によるサーバー負荷も、サービス停止を引き起こすリスク要因となります。 次に、特定の取引先への依存度が高い点も弱みと言えます。特に、メッセージングサービスの海外主要顧客が売上高の15%を占めており、これらの顧客の方針変更が業績に大きな影響を与える可能性があります。また、SMS配信においては、主要な携帯電話事業者4社との直接契約に依存しており、これらの事業者との契約が継続できなかったり、SMS送信単価の引き上げが行われたりした場合も、業績に重要な悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、技術革新のスピードが速いAI関連業界において、新技術への対応が遅れると、サービスの競争力が低下するリスクがあります。新技術導入のためのシステム投資も必要になる場合があり、これが業績に影響を与える可能性もあります。 人材面においては、採用難易度が上がることが予想されており、従来の人材紹介に依存した採用手法では、優秀な人材の確保が困難になる可能性があります。そのため、リファラル採用やダイレクトリクルーティングなど、新たな採用手法への注力が必要とされています。 また、ソフトウエア投資は重要であるものの、開発計画の遅延やコスト増加、収益計画の下振れなどにより、投資回収が計画通りに進まない場合、減損損失が発生するリスクがあります。CVC投資についても、投資先企業の財政状況悪化により投資価値が毀損した場合、減損処理が必要となり、財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります。 これらのリスク要因は、同社の事業運営や財務状況に潜在的な弱みとして存在しており、継続的な対策と注意が必要とされます。