強み

株式会社サイバーセキュリティクラウドの強みは、サイバーセキュリティに特化している点にあります。この特化によって、グローバル展開が可能となり、技術、サポート、販売が連携してユーザーの声を開発に反映した満足度の高い製品を提供しています。クラウド型サービスを提供することで、多くのアクセスや攻撃データが集まり、AI技術による分析を通じて新たな顧客課題を発見し、製品開発につなげることができます。 また、攻撃手法の研究技術や、サイバーセキュリティ製品に搭載することを目的としたコア技術の開発力、さらには大量のデータを知識に変えるAI技術を有しています。多層防御のサイバーセキュリティ分野において、それぞれの層で対処すべき事項に幅広く対応することができる点も強みです。 株主総利回りは、東証グロース指数を上回る実績を挙げており、サステナビリティを重視した経営を実践しています。事業を通じてサイバーセキュリティ対策を推進し、社会全体の持続的な発展に貢献することを目指しています。また、多様な人材が成長し、能力を発揮できる環境づくりを推進し、中長期的な企業価値の向上を目指しています。

弱み

株式会社サイバーセキュリティクラウドの弱みとして、事業環境の変化への対応が挙げられます。サイバーセキュリティ市場は、日々発生する新たな脅威や技術革新により環境が変化しており、同社グループもこれに対応していますが、事業領域に関連する第三者の知的財産権を完全に把握することは困難です。そのため、第三者の知的財産権を侵害するリスクがあり、この場合には使用料の請求や損害賠償請求などが事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、配当政策については、設立以来配当を実施した実績がありません。株主への利益還元を重要な経営課題として認識しつつ、同社は成長過程にあり、内部留保の充実を図ることが優先されています。この内部留保を将来の事業展開や経営体質の強化のために投資に充当し、株主に対する最大の利益還元を目指しています。今後の配当については、内部留保の確保とのバランスを考慮しながら実施する方針ですが、現時点では配当実施の可能性やその実施時期については未定となっています。