4507 塩野義製薬

塩野義製薬株式会社は、医療用医薬品の研究開発、仕入、製造、販売、およびこれらに付随する業務を行う単一セグメントの企業グループです。1878年に和漢薬の販売を開始し、その後、洋薬への転換を経て、1919年に株式会社として設立されました。現在、同社は医療用医薬品事業を中心に、創薬研究本部、製薬技術研究本部、医薬開発本部、医薬事業本部など10本部体制で業務を遂行しています。 同社グループは、「HaaS（Healthcare as a Service）企業」への変革を目指しており、成長に向けた事業投資と株主還元を基本方針として掲げています。また、全社的リスクマネジメント体制を経営戦略と経営基盤の重要な仕組みとして整備しており、パンデミック、自然災害、テロ、サイバー攻撃などに対応するクライシスマネジメント体制を確立しています。 2024年3月31日現在、同社の従業員数は4,959名（平均臨時雇用人員530名）であり、2023年7月にアクセンチュア株式会社との合弁会社化や特別早期退職プログラムの実施により、前連結会計年度末に比べて721名減少しています。 また、同社はコンプライアンスを重視し、法令遵守、社会規範の遵守、倫理的行動の徹底を図っています。事業活動における法令違反や社会規範の逸脱、倫理に反する行為については重要なリスクと捉え、適切な対応策を講じています。さらに、医薬品の副作用に関する情報収集・分析・評価体制を強化し、安全性の確保にも取り組んでいます。 同社は透明性の高い経営を目指し、社外取締役を積極的に選任しています。取締役6名のうち4名を社外取締役としており、監査役会や会計監査人による監査体制も整備され、経営の監督と業務執行の監査が行われています。