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GMOインターネット
決算月:
12月
業種:
ネット広告Metrics
企業分析
強み
GMOアドパートナーズの強みは、インターネット広告事業における幅広いサービス提供能力です。エージェンシー事業とメディア・アドテク事業の両方を展開することで、広告主の多様なニーズに対応できる体制を構築しています。エージェンシー事業では、広告主との主要な接点として、営業活動を主に担い、顧客の広告需要に応じた最適なソリューションを提供しています。また、メディア・アドテク事業では、自社でアドテクノロジーを開発・運営することで、高度な広告配信技術やデータ分析能力を強みとしています。さらに、親会社であるGMOインターネットグループのCMSを利用することで、資金調達や運用面での安定性を確保しています。長年の事業経験で培われたノウハウや実績も強みと言えるでしょう。株主総利回りも、2023年12月期には110.4%と高い水準を維持しており、投資家からの信頼も厚いことがうかがえます。
弱み
GMOアドパートナーズの弱みとしては、外部環境の変化に対する対応の遅れが挙げられます。2023年12月期の業績では、コロナ禍で生じた「巣ごもり」需要の急減や、対面経済の復調による顧客の広告需要の変化に対し、社内の営業体制などの更新が遅れたことが減収減益の要因となりました。また、売上高の減少傾向も弱みとして指摘できます。2022年12月期には166億円だった売上高が、2023年12月期には149億円まで減少しています。加えて、営業利益や経常利益も大幅に減少しており、収益性の改善が課題となっています。さらに、従業員数が減少傾向にある点も懸念材料です。2020年の620名から、2023年には563名まで減少しており、組織力の維持・強化が求められます。