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ステラファーマ
ステラファーマ オルタナティブデータ
ステラファーマ 株主総会議案データ
ステラファーマについて
強み
ステラファーマ株式会社の強みは、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)という革新的ながん治療技術に特化している点です。特に、ステボロニン®というホウ素薬剤を国内で独占的に仕入れており、これに基づいてBNCT実施症例数の増加に伴う月次売上高を主要な経営指標としております。さらに、同社は厚生労働省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されており、これにより優先的な審査が行われ、承認までの期間短縮が期待できます。 また、医師主導治験の企画・立案・実施に関する能力も備えており、新規パイプラインの拡充にも力を入れています。具体的には、胸部悪性腫瘍を対象としたバスケット型のBNCT治験や、BNCTとのシナジー効果が期待される「18F-FBPA-PET」の開発を進めています。加えて、ステラケミファ株式会社との原材料独占的仕入契約により、安定した供給体制を確保しています。
弱み
ステラファーマ株式会社はバイオベンチャー企業であり、研究開発費用の負担が大きく、長期間にわたる先行投資期間が続くことが課題となっています。このため、営業損失や営業キャッシュ・フローのマイナスが継続する可能性があり、早期の黒字化と財務体質の強化が求められています。 がん治療分野は競争が激しく、国内外の多くの企業や研究機関と競合しているため、新薬や研究成果によっては開発品の優位性が低下するリスクも存在します。また、少数例での臨床試験では検出されなかった副作用が上市後に発見される可能性もあり、これもリスク要因です。 さらに、医療費抑制策として薬価引き下げ等が行われる可能性があり、想定している保険価格が実現できない場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。加えて、優秀な人材の獲得と育成、グローバル展開に向けた営業・開発・管理体制の整備も進める必要があります。