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クミアイ化学工業


業種:
農薬
従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

クミアイ化学工業の強みは、自社開発の農薬製品にあります。特に、水稲用殺菌剤「ディザルタ」や畑作用除草剤「アクシーブ剤」は、国内外で高い評価を得ており、売上高の増加に貢献しています。また、「バネンタ」のような新規作用性を持つ殺ダニ剤の開発も進めており、既存の薬剤抵抗性を持つ害虫に対しても効果が期待できます。同社は、研究開発に注力しており、自社独自の製剤技術を用いた新製品の開発を積極的に行っています。また、海外展開に強みを持ち、グローバルに事業を展開することで、リスク分散と収益拡大を図っています。特に、北米市場での需要増加が業績を大きく押し上げています。さらに、長年の経験と技術力を基盤とした製品開発力、販売ルートの多様性確保、コスト競争力の確保にも強みを持っています。また、レスポンシブル・ケア活動を通じて、環境・安全・健康への配慮も重視しており、社会からの信頼も得ています。

弱み

クミアイ化学工業の弱みとしては、海外市場の変動リスクが挙げられます。特に、海外売上高が5割以上を占めるため、主要市場の経済情勢悪化、農作物の価格下落、為替変動などが経営成績に影響を与える可能性があります。アルゼンチンのような外貨不足による輸入制限も、売上減少の要因となりえます。また、法規制の強化もリスク要因の一つです。化学物質の取扱いに関する国内外の法規制が強化される傾向にあり、環境規制が予想以上に厳しくなった場合には、多額の対策費用が発生する可能性があります。また、化成品事業の業績が半導体需要に左右される点も弱みです。半導体需要の回復遅れにより、主力製品の出荷が減少する可能性があります。さらに、特定の取引先への依存度が高い点もリスクです。全国農業協同組合連合会(JA全農)への販売が大きな割合を占めており、販売先の在庫調整の影響を受けやすいです。