強み

日本電気硝子グループは、広範かつ高度な特殊ガラス技術の蓄積を背景に、研究開発を促進し、新規ニーズへの対応に努めています。同社は、材料開発・プロセス開発・製品開発の一体的な開発体制を構築しており、製品開発と事業化のスピードアップを図っています。また、エネルギー、医療、環境、食料分野を中心に、将来事業の創出を目指し、リソースを拡充しています。製造プロセス技術の維持や改善、その技術を活かしたガラスの高機能化を目的として、製造プロセス技術の研究開発や、ガラスの高機能化に取り組んでいます。さらに、他社との協業や提携を行うことにより、自社のガラスの機能を高め、新規分野の開拓につなげる研究開発も行っています。財務面では、主要な取引先金融機関と良好な取引関係を維持しており、格付も「シングルＡプラス」であることから、安定的な資金調達が可能です。

弱み

日本電気硝子グループは、特定の主要顧客への依存度が高い製品があり、これらの顧客の投資・販売計画や資材調達の方針が業績に影響を与える可能性があります。また、事業分野は技術革新によってデバイスや部品、材料の転換が急速に進む可能性があり、新規デバイス等への転換によって既存製品の需要が急激に縮小するリスクがあります。さらに、需給バランスの悪化や競合他社との競争激化により、製品価格や供給量が大幅に変動した場合も、業績に影響を及ぼす可能性があります。海外事業においては、予期しない法令や規制の変更、国際税務リスク、政治・社会情勢の変化、テロ、戦争、感染症などのリスクが内在しています。人材の確保・育成も課題であり、適切な人材を十分に確保できなかった場合、事業遂行に制約を受ける可能性があります。コンプライアンス違反（雇用問題、ハラスメント、人権侵害等）が発生した場合、企業イメージ低下や争訟の発生等、事業に影響を及ぼす可能性もあります。